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大本命が一転 「豪潜水艦」共同開発で日本が脱落した真相

 それがフタを開けたら、このザマだから赤っ恥もいいところ。「日本と蜜月関係だったアボット政権が昨年9月、対中関係を重視するターンブル政権に電撃交代した」「現地建造による雇用2900人確保というDCNSの提案がキメ手になった」……など、政府内から負け惜しみの声が出ているが、真相は違うらしい。ある防衛省関係者はこう打ち明ける。

「昨年10月に日本がインドネシアの高速鉄道の受注で中国に負けて以降、官邸から『次は負けるな』と防衛省に大号令がかかりました。それでNSC(国家安全保障会議)が司令塔になったのですが、『豪州に毎月、ロビー活動に行け』などとむちゃを言うばかり。省内ではシラケていましたね。安保法を口実にして米国経由で豪州に売り込みをかけたところ、逆に豪州から『なぜ米国が出てくるのか』と反感を買う始末でした」

 国内メーカーも「落選」で落ち込んでいるかと思ったら違った。

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