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中韓「絶対拒否」のオバマ氏広島訪問…理由は「日本が韓国・中国から許しを受けていないから」
さらに「東アジア全体の目で見ると、いま米大統領が広島に行くのは時期尚早だ。まず日本は韓国や中国など被害国から完全に許しを受けたわけではない。被害国が心を開けないのは、日本政府が心から過去の過ちを反省していないとみるからだ」と指摘した。
朝鮮日報も日本語版で「オバマ大統領が広島に行ってはならない理由」と題するコラムを掲載した。その中で「オバマ大統領の広島訪問は、日本が被害者だという印象を与えるもので、まだ反省と謝罪が終わっていないアジアの加害国だという事実を覆い隠す結果につながる可能性がある」「北東アジアの歴史的感情を十分に考慮しないまま踏み出すオバマ大統領の一歩は、かえって混乱ばかり引き起こすかもしれない」とした。
中韓は日米の和解が気に入らない?
安倍晋三首相は2015年4月、日本の首相として初めて米連邦議会上下両院の合同会議で行った演説で、先の大戦に対する「痛切な反省」を表明する一方、日米同盟を「希望の同盟」と位置づけ、両国が協力関係をさらに深め、国際社会に貢献していくよう呼びかけた。安倍首相の演説からほぼ1年後となる伊勢志摩サミットにあわせて、オバマ氏の広島訪問が実現すれば、日米和解の印象は国際社会でより強まる。
こうしてみると、南京事件や慰安婦問題などで「歴史戦」を日本に仕掛けてきた中国と韓国双方に共通している「オバマ氏の広島訪問」に関する視点は、かつて太平洋を主戦場に死闘を繰り広げた日米の和解がより深化してしまい、歴史問題をてこに展開してきた「日本たたき」が通用しなくなってしまうという懸念だといえそうだ。(4月27日掲載)
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