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さよならポケモンジェット 熊本地震臨時便を最後に
人気アニメ「ポケットモンスター」のキャラクターを機体に描き、約18年にわたり子どもたちの人気を集めてきた全日空の特別塗装機「ポケモンジェット」が、熊本地震による4月15日の臨時便を最後に運航を終えた。機体にアニメキャラや有名人を描く特別塗装機ブームの火付け役にもなった人気機種の引退を惜しむ声が上がっている。
ポケモンジェットは、平成10年6月にデビュー。初代は、国内線用のジャンボ機とボーイング767の1機ずつに、それぞれ主人公「ピカチュウ」など9種類のキャラクターが描かれた。
機内でポケモンのアニメを上映し、子どもの搭乗率が通常の2倍以上を記録する大ヒットとなった。11年2月には、海外でのポケモン人気を受け、国際線用のジャンボ機も特別塗装に。
11年6月に導入された3代目と、16年12月登場の5代目のデザインは公募された。3代目は約4万点の中から千葉県の小学生の案を採用、5代目も兵庫県の小学生の作品だった。5代目はハイビスカスなど色とりどりの花とキャラが青を基調に27色で塗装され「お花ジャンボ」と呼ばれた。