災害時は刑務所活用を 杉良太郎さん慰問
歌手で俳優の杉良太郎さん(71)が30日、施設の一部を熊本地震の避難所として開放する熊本刑務所(熊本市中央区)を訪問した。杉さんは各地の刑事施設を慰問し、法務省の「特別矯正監」を務めており、被災者に「地域の人の理解があり刑務所は成り立っている。緊急時は遠慮せず頼って」と声を掛けた。
杉さんは被災者が身を寄せる武道場で、お年寄りの背中をさすったり、子どもたちにあんパンを手渡したりして励ました。
熊本刑務所は、最初の地震があった14日夜から近隣住民を受け入れ、現在は約50人が避難生活を送る。ピーク時は約250人が避難した。
法務省によると、災害時に刑務所の施設が避難場所となるのは、東日本大震災の時、宮城刑務所(仙台市若林区)で、職員の家族が会議室に一時避難した例がある。一般住民を受け入れるのは初めてという。(共同)