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2016-04-30

カントの『法論』の翻訳

カントの『人倫の形而上学』(1797)は現在、翻訳を入手するのが困難な状況にあります(岩波全集版が絶版)。そこで、勝手に翻訳をして公開してみることにしました。対象となるのは『人倫の形而上学』第一部「法論の形而上学的定礎」、いわゆる『法論』です。「人倫の形而上学」という言葉も古めかしいので「道徳の形而上学」と訳語を変えています。

また今回はBernd Ludwigの編集によるMeiner版を使っています。『法論』は順序がおかしく見えるところがあったりすることから、かねてから出版社・印刷所のミスの可能性が指摘されていました。Ludwigは結構大胆にそうしたありえるミスを取り除き、順序を入れ替えています。すべてLudwigにしたがっていいかは疑問もあるのですが(たとえば「私法」のところ)、「序論」「法論への序論」の箇所の入れ替えはかなり妥当なんじゃないかと思っています。もちろんいかにおかしく見えようともカントの論理展開が追えていないだけ、という可能性もあるのですが。


今回は「法論への序論」までを訳しました。https://t.co/P7vMwJdPJw

誤訳、解釈の誤りなどあるかと思います。色々ご批判など、ぜひ頂戴したく思っています。

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