グループディスカッションとはどんな流れで行われるのか。
初めてグループディスカッションに臨む就活生はいまいちイメージがわかないと思います。
そこで私がこのブログを使って実演してみようと思い立ったわけです。
せっかくですので登場人物にキャラクター性を持たせて。
まずは登場人物紹介から。
実在の人物や団体などとは関係ありません。また記事リンク引用は構いませんが画像引用する際は記事リンクを貼っておいて下さい。
登場人物紹介
天堂さん
ディスカッションではまとめ役。
天才的だが変人で黒い一面もあり。まじめで頭良いが頑固、自分の意見を通そうとする
紫衣さん
ディスカッションでは書記を務めながら議論を引っ張っていく
クールなエリート。理系で理詰めなタイプ。冷静で論理的
坂内さん
ディスカッションではムードメーカー。
物事を前向きに考える。明るく楽しくがモットー。明るいオタク。
瀬賀さん
ディスカッションでは意見をガンガン出すアイディアマン。
積極的で明るい。失敗を恐れないで意見を出す。
木浪さん
ディスカッションでは周りの意見を上手にまとめている。
体育会系。人の話を聞くのが得意で、環境変化、周りの意見に対応できる。
それではディスカッションの実演みたいなものを始めたいと思います。
グループディスカッションのアドバイス記事もあるのでよろしければ先に読んでからこの実演を読んでください。
ディスカッションスタート
お題は「任天堂がなくなったらゲーム業界はどうなるか」
制限時間は30分。最後に2,3分程度での発表をお願いします。
それでは始めてください。
一同:宜しくお願いいたします。
ではまず時間配分から決めませんか。
↑時間配分は誰かしら言うと思いますが、やっぱり自分から言ったほうが評価は上がる
一同:そうですね。
では最初の5分でテーマの確認と流れの確認、その後20分で話し合って、最後の5分でまとめにかかるのでどうですか。
↑一番無難なタイプ。時と場合によって変える。
一同:いいと思います。
では早速意見良いですか。まず任天堂がなくなっても確実にどこかが任天堂の代わりになるというか、もちろん簡単には代わりになれないと思いますけど。
その前にもう少しテーマを分解してみませんか。
例えば今、任天堂が今のゲーム業界で果たしている役割みたいなのを洗い出していった方がよいと思うのですが。
↑最初にテーマの定義づけや分解を行ってから話し合うほうが良い
なるほど。任天堂の役割を洗い出して、それがなくなったときどうなるかみたいな進め方ですね。
そうです。20分議論できるうちの10分で任天堂の役割洗い出し、10分でその役割が抜けたときの影響みたいなのを考えていきましょう。
役割が抜けたときの話が重要ですから役割の洗い出しを早く終わらせて、そのあとの議論に10分以上取りたいですね。
↑実際に紙に起こしてみる
分かりました。いい感じに最初の5分経ったのでそろそろ議論に入っていきましょうか。とりあえず箇条書きでもいいからどんどん任天堂の役割を出していく感じでいいでしょうか。
そうですね。ガンガン意見出していきましょう。やっぱり子供向け、全年齢対象のゲームが多いっていうのは大きいと思います。任天堂いなくなったら確実にゲーム人口減りますよね。
そうするとレベルファイブやバンナムとかが強くなりそうですね。
でもそもそも3DSといったハードもなくなりますし、そういった低年齢に強い会社も悪影響受けますよね。
まぁまずは任天堂の役割を洗い出しましょうって。なくなった時のことは色んな要素ひっくるめて議論しましょう。
さっき出た、ハードがなくなるっていうのも一つの意見ですよね。私、メモとっていきますね。
↑各々メモは取ると思いますが、大きな紙、あるいはホワイトボードなど、箇条書きでもよいのでみんなに見せること前提のメモをとれるとよい
紫衣さん。ありがとうございます。任天堂ってゲームの社会的地位向上って意味でも貢献しているんじゃないですか。DSやWiiの時期はまさにそうだったのかなと。健康分野とか教育分野で。親と子のコミュニケーションツールにもなったでしょうし。
なるほど。多分これからもスマホゲームとかで、スマホゲーム≒高額課金みたいな悪イメージを覆してくれるかもしれませんしね。
あとこういう意見はどうですか。サードとのコラボも結構多い、例えばスマブラとか、マリオオリンピックとか。特にスマブラはキャラを知ってもらうという意味でゲーム業界に貢献しているかと。特に最近のスマブラの追加キャラは1線を超えましたよね(笑)
↑意外とディスカッションの雰囲気を明るくするのは大事です。
確かにサード×サードよりはコラボ多そうですね。
こういうのはどうですか。任天堂が海外で活躍しているのとかが日本のアニメ・ゲーム文化を牽引しているので、これも立派な任天堂の役割じゃないですか。
なるほど。クールジャパンのリーダーのようなものですね。
それとちょっと話それますけどいいですか。考えすぎかもしれませんけど、このディスカッションで任天堂がいなくなったとき、任天堂の社員がどうなるかみたいなことは考えるんですかね。
そもそも任天堂がなくなるっていうことテーマが架空なので仕方ないのですが、
任天堂なくなる=社員もゲーム業界からいなくなると考えるか、
任天堂なくなる=社員は他のゲーム会社に行くってことにするのか。どっちか決めたほうがいいのでは。
↑定義の再確認
う~ん他の会社に行っても任天堂イズムを出せるとも限りませんし、他のゲーム会社に行くってことも任天堂の社員がゲーム業界からいなくなるって考え方でいいんじゃないのでしょうか。
じゃぁ任天堂の存在まるまるなくなるって感じですね。っていうとちょっと失礼ですが。さっき私が言った任天堂の文化とかも消えるって方向性でいいですかね。
いいと思います。では任天堂にあこがれてゲームクリエイターを目指す人が減るとかはどうですか。
確かにあると思います。けど今まで出た要因に比べたら弱い気がしますが。他のゲーム会社にあこがれるかもしれませんし…
一応保留というか、あとで考えましょうか。今でた意見はこんな感じなのですが、だいたいみんな意見出し切った感じでしょうか。そろそろこれらの要因がなくなった時のことを考えていきたいのですが。
大丈夫です。ではなくなった時のゲーム業界への影響を考えていきますか。この箇条書きいいですね。
ありがとうございます。
こんな感じですね。
3DSが減る→子供向け、女性向け、高年齢層のゲームが減る、と一括りにできますよね。
瀬賀さんが最初におっしゃった、ゲーム人口が減るっていうのはこれで起きますよね。
おっしゃる通りで。
ではひとつゲーム人口が減るって書きますね。これって社会的地位向上が望めないにつながりませんか。
ちょっと議論に水を差すようなんですけど、まず任天堂がいなくなった後、代わりの会社ができるかどうか考えたほうがよくないですか。もし代わりが現れるのなら私たちの議論の意味がなくなりますよね。
じゃぁ現れないでいいんじゃないですか(笑)
確かに代わりが現れないほうが都合がよいので、代わりになれるものがいないという理由づけをすればいいんじゃないですか。
う~ん。任天堂ほど長年モノづくり、娯楽づくりをしてきた会社って他にいないじゃないですか。そういった過去の経験があるからWiiとかDSとかが生まれたっていえばお終いじゃないですか。だからほかの会社は代わりになれないとか。他にも開発環境とか資本金の話もすれば突き詰められると思いますが、いかんせん時間がないですし、詳しい知識もないですし。
では任天堂ほど歴史を持つ会社は他にないから、任天堂がいなくなっても代わりになれる会社は現れないという仮定でいいですか。
↑ディスカッションのテーマは架空のものもあり、また情報量が足りない場合もあります。面接官に質問できるときは質問し、できないときは自分たちで勝手に定義づけをしましょう。
大丈夫です。
先ほどは紫衣さんの話を止めてすみません。私もゲーム人口減少はゲームの社会的地位低下につながると思います。クールジャパンの弱体とともに。
ありがとうございます。では次にコラボの話行きましょうか。
コラボが減るってことはゲーム業界全体が落ち込みますよね。知らないキャラを知る機会が減るとか。
市場縮小ってことでしょうか。
そうですね。お金を生めないってことは次にできる作品に開発費もかけられなくなるわけですし、悪循環が起こるってことじゃないでしょうか。
なるほど。単純に任天堂のゲームがなくなること自体でゲーム市場は縮小しますし、あ、先ほどのゲーム人口減少も係わってきますね。ではゲーム市場の縮小と書いておきますね。これはゲームが減るってことですよね。いやですね。
次に社会的地位低下、社会的地位が低いと…やっぱりユーザーが減るってことですよね。これもゲーム市場の縮小につながりますよね。
下手したら課金ゲームが法的に禁じられるかもしれないですね。そこまで詰める時間はないので、結論はゲーム市場の縮小でいいと思いますが。
クールジャパンに関しても社会的地位が上がらない要因につながるのではないでしょうか。
同じ調子でクリエイターが減るも市場縮小につながりますね。
なんとなくつながってきましたね。時間もあと5分しかありませんしそろそろまとめに入りましょうか。
結論的にはゲーム市場が縮小するってことでいいんですか。なんかありがちですし、そんなの誰でもわかるよう気がするのですが。
確かにそうですけど、その結論に至った過程が大事なんじゃないですか。もっと考えればSCEが業界をけん引するからゲームはハイエンドなものばかりになり、閉鎖的なものになるとか。色々言えますけど、結局はそれも市場の縮小なんじゃないでしょうか。
↑最後のほうは時間が足りなくなるか、意見が出ないかのどちらか。
時間がないのにドンドン意見を出してくる人もいるのでそういった場合は、時間なのでまとめましょうと意地でもいうべきです。
意見が出なくなって時間が余ったら、結論の矛盾点を探したり、面接官から突っ込みを入れられたらどうするかといったことも考えておきましょう。
せっかくだから意見をまとめましょう。こんな感じでしょうか。
流れはこんな感じで
いいですね。発表どうします?
紫衣さんが上手にまとめてくれたので紫衣さんに発表してもらうのはどうでしょうか。
構いませんよ。
紫衣さんよろしくお願いします。
↑やっぱり上手にプレゼンできる人が評価は有利。ただ自分がプレゼンする自信がなければ上手にできそうな人に振るのも手です。また、みんなで発表する形にして紛れてしまうのも良い手です。
理想はディスカッション中もまとめ役をやり、私が発表やりますと言ってもおかしくない雰囲気を作り出すことです。
発表
これから私たちの班の発表をさせていただきます。
私たちは任天堂がなくなることでゲーム市場の縮小が最終的に起きると考えました。
ほかにも「ゲーム人口減少」や「社会的地位低下」といったものも考えたのですが、これらも結局は「ゲーム市場の縮小」というものにつながると考えました。
↑最初に結論
ではなぜこの3つの要素にたどり着いたかというと、
私たちは任天堂の役割というものを考え、それらがなくなったときにゲーム業界がどうなるか考えたからです。
↑自分たちのディスカッションの流れもプレゼンできるとよい。
こちらが私たちのディスカッションの中から出た任天堂の役割です。
ライトユーザーの応援というのは任天堂が他社に比べて女性や子供向けのゲームが多いということ。
ハード供給会社というのはその名の通り、WiiやDSといったハードとしての役割。
コラボレーションはスマブラのゲスト参戦などで業界が活性化したこと。
社会的地位向上とはDSで脳トレなどゲームにも良い面があるとアピールできたこと。
クールジャパンというのは任天堂のゲームが海外で人気、そしてそれが日本の観光業に役に立っているというもの。
私たちはこれらがなくなった時のことを考えました。
まずハード供給の部分がかけるとライトユーザーの応援も同時に弱くなります。
この2つが特にゲーム人口の減少につながります。
そしてゲーム人口が減るということは社会的地位向上、クールジャパンの部分はそのまま社会的地位低下につながります。
コラボが欠けると知らないキャラを知る機会が減り、ゲーム会社が独立しがちになりゲーム市場の縮小につながります。
また市場が縮小することで売り上げ、開発費が減り、悪循環に陥ります。
こういった議論の結果、私たちは任天堂がなくなったらゲーム市場が縮小すると考えました。
一応動画も用意しました。中の人が男なのは気にしないでください。
アドバイス補足
いかがだったでしょうか。
実際時間がないのでそんなにすごい案が出るわけではないです。任天堂がなくなったらゲーム市場が縮小するなんて決して難しいことを言っているわけではありません。
着目点などは評価されますが、何より大事なのは「議論の過程」です。
これを大事にしてください。
この例では表現しきれませんでしたが、
実際にはほとんどしゃべらない人や、人の意見を否定ばかりする人などなどこんな実例には収まりきらないことばかりです。相槌なども省略していますしね。
また最後のまとめの際、自分たちがまとめた意見を批判されたときにどう論破しておくのか考えておくのが大切です。
今回の場合「ゲームの社会的地位向上って何?」って聞かれたときになんて答えるか。とか
「結局 任天堂がなくなっても他の会社がライトユーザー向けのゲームを作ればいいんじゃないの?」って聞かれたらなんて反論するか。
特に解決案や企画案を提案するお題の場合はこの「面接官に投げかけられる否定を論破する」ことについてディスカッション中に話す必要が出てきます。
なにはともあれ結局ディスカッションは慣れです。
就活セミナーなどで体験できるとこがあれば積極的に参加することをお勧めします。
絵師さん紹介
そして最後になりましたが今回イラストを描いてくださったアストさんには感謝したいと思います。うちの会社の製品を感謝の気持ちを込めて届けに行きます(笑)
任天堂のSNS、ミーバースで私としては初めて相互フォローになった方。(ミーバースとは?)
ミーバース界ではアシュリー大好きな絵師として有名だったり。
私と同じゼルダ好き、任天堂好きということで3年前くらいから交流があったわけで、私がゲーム業界に向けて就活を行っている時も応援していただきました。
ミーバースで知り合った方とこういった形で作品を作るとは思っていなかったためとても感慨深いものがあります。
今回のディスカッションのテーマは実際の採用の際に使われたものとかではなく、アストさんがツイッターでつぶやいていたところから拝借したもの。
本当にお世話になりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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