企業向けサービス価格 2年9か月連続の上昇

企業向けサービス価格 2年9か月連続の上昇
先月、企業向けに提供されたサービスの価格は、マイナンバーへの対応などで企業のIT投資が活発になるなかソフトウエアの開発価格が値上がりしたことなどから、前の年の同じ月を0.2%上回り、2年9か月連続の上昇となりました。
日銀の発表によりますと、先月、企業向けに提供されたサービスの価格は、平成22年の平均を100とした指数で103.1で、前の年の同じ月を0.2%上回り、2年9か月連続で上昇しました。
内訳を見ますと、外国人旅行者の増加に伴い、ホテルの宿泊代が値上がりしていることから「宿泊サービス」が前の年の同じ月より8.4%上昇したほか、マイナンバーへの対応など企業のIT関連の投資が活発になるなかで、「ソフトウエア開発」が1.1%上昇しました。
また、昨年度1年間の企業向けサービスの価格は、前の年度を0.4%上回り、3年連続の上昇となりました。
日銀は、「需要の増加や人手不足を背景にしたサービス価格上昇の動きが続いている。一方で、ホテルの宿泊代や事務員の派遣代などはすでに相当高い価格になっているため、さらなる値上げは難しいという声も出ていて、今後の影響を注視したい」と話しています。