蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【大リーグ】マーリンズのゴードン 禁止薬物使用で80試合の出場停止2016年4月30日 紙面から ◇マーリンズ5−3ドジャース
イチローは前田の前に3打席ともあえなく凡退。「憧れの存在」と慕ってくれる14歳下のメジャーの後輩に“ご祝儀”コメントの一つも欲しいところだったが、試合直後に仲の良い同僚ゴードンが禁止薬物の陽性反応が出たことが判明。ショックからか、さすがのイチローも「(こんな状況では)前田のこともコメントできないですよね」と力なく声を絞り出すのが精いっぱいだった。 チームは今季最長5連勝となったが、ゴードンの一報に選手の表情は一様に沈痛で、クラブハウスも静まり返ったまま。イチロー自身も「すごいタイミングだよね。(チームメートも)無言ですよ」と気持ちの整理がつけられない様子だった。 ◆「間違い犯した」強豪ドジャースに4連戦4連勝した歓喜も、吹き飛んだ。大リーグ機構は28日、薬物規定違反でマーリンズのディー・ゴードン二塁手(28)に80試合の出場停止処分を科した。球団公式サイトによれば、筋力増強剤テストステロンなどに陽性反応を示した。ゴードンは選手会を通じ、「私は間違いを犯したし、その結果は受け入れる。チームメートや球団、ファンを失望させてしまったことが一番つらい」などと談話を出した。 サムソン球団社長は「容赦できない行為。非常に失望している」とコメント。マッティングリー監督が「それでも、ディーをサポートする。みんなから愛される仲間だし、私も愛している」とかばう言葉も、むなしく響くだけだった。 昨季は打率3割3分3厘、205安打(ともにナ・リーグ1位)。さらに58盗塁で、2年連続の盗塁王にも輝いた。父トム・ゴードン(48)は“フラッシュ”の愛称で親しまれ、メジャー通算158セーブを誇る抑え投手。ディーは身長180センチ、体重77キロと細身ながら、スピードと猛練習で現在の地位を築いたとファンも信じていただけに、周囲に与える衝撃も大きい。 PR情報
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