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【プロ野球】

涌井、開幕5連勝 強風なんの!7イニング無四球2失点

2016年4月30日 紙面から

先発し開幕5連勝を飾ったロッテ・涌井=QVCで(田村亮介撮影)

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◇ロッテ4−3日本ハム

 ロッテは涌井が開幕5連勝を飾った。7回まで投げて無四球、2点に抑えた。打線は0−2の5回に清田の2ランとナバーロの犠飛で逆転。7回にナバーロの二塁打で1点を加えて3連勝。日本ハムのメンドーサは3敗目。

     ◇

 ロッテの涌井が貫禄を示した。風が強いことで知られる本拠地は、いつもにも増して大荒れ。瞬間最大は13メートルで、試合中には中堅後方のこいのぼり3匹のうち2匹が突風で飛ばされてしまった。それでも右腕は要所を締め、7イニングを9安打2失点。開幕から無傷の5連勝を飾り、5勝は12球団単独トップだ。

 「変に意識し過ぎると駄目。風が吹いていても打者に集中した。投げてて苦しい時もあったけど、ここを乗り越えたらというのがあった」

 自信を持ってストライクを取れた変化球でカウントを整え、凡打の山を築いて5回の逆転劇の下地をつくった。最大の見せ場は1点リードの7回2死三塁。一打同点のピンチで真価を発揮した。「打たれているときは外の変化球でやられて悔いが残っていた。インコースに投げていれば頭を越されることはないと思った」。中島に粘られたが11球目の内角高め真っすぐで見逃し三振。力でねじ伏せた。投げ合ったメンドーサの6四球とは対照的に、今季最多の132球を費やしたとはいえ無四球の安定ぶりだった。

 開幕5連勝は最多勝に輝いた2007年を上回る自己新記録。「自分の時はしっかり打ってくれるので、このまま負けなければいいかなとちょっと願ってます」と無敗へ意欲。2年連続最多勝に向けても絶好の3、4月となった。チームは首位ソフトバンクにゲーム差なしと肉薄。伊東監督も「こういう状況でも抑えるのがエース」と賛辞を惜しまなかった。 (小林良二)

 

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