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「笑点」引退を発表 番組50周年の節目に決断「体力の限界」

「笑点」からの引退を発表した桂歌丸さん

 落語家の桂歌丸さんが日本テレビの長寿演芸番組「笑点」を引退することが30日、明らかになった。同日、東京都内で行われた50周年記念特番(15日放送)の収録中に自ら発表した。最後の出演は22日の放送で、当日は生放送になる。歌丸さんは今後も落語は続け、「終身名誉司会」として番組にも関わっていくという。

 収録後に行われた会見で歌丸さんは「体力の限界」と引退の理由を説明。肺気腫を患って以来、息切れなどをするようになったといい、昨年の秋ごろに局側に「これ以上、迷惑はかけられない。もう引き際だと考えている」と伝えたが、局側から「50周年までは続けてほしい」と説得され、このタイミングでの引退発表になったという。

 「笑点」は1966年5月にスタートした国民的演芸番組で、歌丸さんは第1回から出演。歌丸さんは「正直、寂しい」と素直な心境を明かすと、「50年間、シャカリキにやってきた番組で、名前と顔を売り出してくださった」と番組にも感謝し、「全てが思い出です」と語った。

 また、「落語をやめるわけじない」と前置きした上で、「噺家になって65年、年も80になる。いろいろな節目も重なって決断した。80になったら少し楽をして落語を勉強したいと思っていた」と改めて引退の真意を説明。「若い方に席をおゆずりする」とも語り、「笑点」の新司会者については「私が口出しすべきことじゃない」と話していた。

 「50周年記念スペシャル」は15日午後5時〜同6時に放送される。会見には三遊亭小遊三さん、三遊亭好楽さん、林家木久扇さん、三遊亭円楽さん、春風亭昇太さん、林家たい平さん、山田隆夫さんが出席した。

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