舛添都知事の散財はひどいけれど、選んだ都民にも問題がある。
2016/04/30
舛添都知事に対する風当たりが強まっています。
きっかけは、情報の開示により判明したファーストクラス利用や最高級ホテルの宿泊を伴う海外視察。「世界一貧しい大統領」こと前ウルグアイ大統領の来日とタイミングが近かったことが、さらに批判を強める形となりました。
そこに追い打ちをかけたのが、センテンス・スプリングこと週刊文春。公用車を使って自身の所有する別荘に毎週末移動していることが分かり、批判ムードはピークに。文春のスクープ力は本当に凄い。
それに対する知事の見解は一貫して「問題ない」とのこと。ですが最近になって「動く知事室」という表現を使ったりと変な言い訳をし始めています。この調子だと次々とボロが出てきそう。
「公用車は動く知事室」 舛添知事、危機管理可能と強調(4月29日 東京新聞)
舛添都知事が批判されているのは、法律や規則違反をしたからではなく「都民の感覚とはかけ離れた行動をとっているから」だと思うんですよね。簡単にいうと「空気を読まない」から。でも一つだけ言いたいことがあります。
この人を選んだのは、他ならぬ都民です。
過去の言動や経歴などググれば簡単にわかる情報を見るだけでも、「こういう行動をしそうな人」だと分かるはずです。それでも211万票を獲得したのだから、「多くの人が納得の上で投票した」と考えるしかないのです。
まさか、知名度の高さで判断していませんよね?
常識を逸した散財や、都民の心情に配慮しない一連の行動は批判されてしかるべきですが、合わせて都民の政治に対するリテラシーを高めていく努力も重要だと思います。そうしないと都知事が変わったところで、何も変わらないので。
個人的には、このままマスコミのバッシングが酷くなり政務に支障をきたし辞任するという流れが最悪のパターンだと思います。都政が滞るだけではなく選挙でまた莫大な費用が発生するので。人気満了のタイミングで相応しい人を選びましょう。