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【社会】

金曜日10代叫ぶ 「平和のためできること」

国会前で安保法制反対を訴える高校生らのグループ「ティーンズ・ソウル」のメンバーら=29日午後7時28分、東京・永田町で(淡路久喜撮影)

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 安全保障関連法に反対する高校生らのグループ「T−ns SOWL」(ティーンズ・ソウル)が二十九日夜、東京・国会前での初めての抗議デモを行い、約七百人(主催者発表)が集まった。今夏の参院選までをめどに、原則的に毎週金曜午後七時から国会前でデモを行う。

 十代の若者が壇上でマイクを握り、リズムに合わせて「憲法守れ」「安保法制反対」などと訴えた。メンバーで、今春に高校を卒業した福田龍紀(りゅうき)さん(18)=東京都=は「公職選挙法の規定で、未成年はビラ配りや電話などでの選挙運動ができない。できるのは意見を言うこと。これが自分たちなりの行動だ」と叫んだ。

 デモに参加した高等専門学校四年鈴木大樹(だいき)さん(18)=静岡県=は「これまで日本は平和だったのに、わざわざ武器を持って国外に出る必要はない。自分たちの将来に漠然とした不安がある。若者の声が、関心の無い人にも届いてほしい」と訴えた。また大学二年の男性(20)=川崎市=は「国の将来について、自分よりも年の若い人たちがしっかり考えていることにたくましさを感じる」と話していた。

 ティーンズ・ソウルは高校生を中心に昨年七月に発足し、メンバーは現在六十五人。これまで月一回のペースで都内でデモや勉強会などをしていた。

 

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