今日から始める、iPhone「ヘルスケア」の使い方【体重・睡眠・運動の管理など】
2016-04-29 22:07iPhoneの標準機能の一つ「ヘルスケア」は、初期状態では何も表示されず、いまいちわかりにくいと感じる人も多いようです。体重や睡眠をはじめ病気の早期発見まで健康管理に便利な「ヘルスケア」アプリについて、基本的な使い方を紹介します。
「ヘルスケア」で何ができる?
ヘルスケアは、iPhoneが記録した各種の健康データ(ヘルスケアデータ)を表示できるアプリです。初期状態では何も表示されないため、とっつきにくいという印象がありますが、仕組みは単純です。自分が必要とするヘルスケアデータを、ダッシュボードに追加して表示できるようにすればいいのです。
ヘルスケアで表示できるデータは多種多彩です。「歩数」や「移動距離」のようにユーザーが何もしなくても自動で収集されるデータもあれば、「体温」や「カロリー」などのように能動的にデータポイントを追加して記録するデータや、アプリや対応機器と連携して表示できるデータ(「睡眠分析」や「心拍数」など)もあります。
ヘルスケアデータは、「バイタル」「フィットネス」「身体測定値」といった具合でカテゴライズされています。目的に合わせて必要なデータを組み合わせて表示できるようにするには、ユーザーが自分でダッシュボードを整える必要があります。ただ、これさえ済んでしまえば、健康に関するデータを一つの場所でまとめて管理できるのが大きなメリットです。
iPhoneを歩数計にする
初期状態では、何も表示されません。「ダッシュボードが空です」と、ただ表示されるだけです。この状態から自分の必要とするデータを選んで表示させるのです。
簡単に利用できる例として、ここでは「ウォーキング+ランニングの距離」と「歩数」を追加してみましょう。iPhoneには各種センサーが搭載されており、iPhoneを携帯していた時の歩数や移動距離が自動で記録されています。
まずは[ヘルスケアデータ]をタップします。
ヘルスケアデータのリストが表示されるので、[フィットネス]をタップします。
フィットネスに関連のあるデータのリストが表示されました。
[ウォーキング+ランニングの距離]をタップします。
[ダッシュボードに表示]をオンにします。
画面左上の[フィットネス]をタップして、同様に[歩数]もダッシュボードに表示できるようにします。
下部メニューの[ダッシュボード]をタップして、ダッシュボードに切り替えます。
iPhoneに記録されているデータが表示されました。ちなみにiPhone6/6 Plus以降は、搭載されている気圧計により「上がった階数」を表示することもできます。
[月]や[年]をタップして、長期間のグラフや1日平均を表示することが可能です。
ダッシュボード上のグラフをタップした後、[すべてのデータを表示]をタップすると、過去の記録データが一覧で表示されます。
対応機器/アプリを使って健康を管理する
ヘルスケアには、他の機器やアプリと連携してデータを取得、表示できるものがあります。
Apple Watchと連携
代表的なものは「Apple Watch」です。Apple Watchを身に付けていることで、日々のアクティビティや心拍数、ワークアウトのデータが蓄積され、ヘルスケアに表示できます。
心拍数を表示させておけば、最高値や最低値がグラフ上で一目瞭然となるので、病気の早期発見などに役立つでしょう。このほか、自転車に乗っているなら、Apple Watchの「ワークアウト」と連動させて、自転車の走行距離を表示することも可能です。
「バイタル」→「心拍数」で、Apple Watchで測定した心拍数を表示できます。
「自転車の走行距離」は「フィットネス」にあります。
体重計(体組成計)と連携
ダイエットに便利なのが「体重」です。データポイントを作成して手動で管理することもできますが、「Withings Smart Body Analyzer WS-50」のようなネットワーク対応の体組成計を利用すれば、よりスマート。体組成計に乗るだけで、体重をiPhoneへ転送できます。
スマートフォンと連携できる体組成計/体重計は各社より発売されていますが、ヘルスケアと連動できるものとそうでないものがあるので、購入する時は注意が必要です。ちなみにWithings Smart Body Analyzer WS-50では、体重の他に体脂肪率やBMI(ボディマス指数)などを表示することが可能です。
データを手動で入力したいときは、ダッシュボードのグラフをタップしてから、[データポイントを追加]をタップします。
いつでも好きな時にデータを追加できます。ちなみに「体重」は「身体測定値」で追加できます。
睡眠分析アプリと連携
アプリと連携できるものもあります。たとえば「睡眠分析」です。
目覚ましアプリの「Sleep Cycle Alarm Clock」はヘルスケアと連携して、毎日の睡眠時間を記録してグラフ表示できます。
ヘルスケアと連携するには[設定]→[詳細設定]→[アップルヘルスケア]を開いて、データのアクセスを許可しておきます。
睡眠時には、iPhoneをベッドの近くに置いておきます。
Sleep Cycle Alarm Clockに記録された睡眠時間がヘルスケアに送信されます。