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【格闘技】

内山一夜明け会見欠席… 進退保留 現役続行ならコラレスと再戦有力

2016年4月29日 紙面から

WBAスーパーフェザー級王座陥落から一夜明けた内山高志(代表撮影)

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 27日のWBAトリプル世界戦で、そろって3度目の防衛を果たしたスーパーフライ級王者・河野公平(35)とライトフライ級王者・田口良一(29)が28日に所属するワタナベジムで一夜明け会見を開いた。ともに完勝防衛だったが、メインイベントのスーパーフェザー級で11度の防衛を重ねたジムの絶対的エース、内山高志(36)が敗れたため、お通夜状態…。内山はしばらく休んでから、進退を決めるという。

    ◇

 前夜に世界戦を快勝した両王者が沈みきっていた。河野の表情はこわばり、田口の目は腫れたまま…。ジムの偉大な先輩で11度の防衛を果たした内山の陥落は、あまりにも衝撃だった。

 「内山あってのワタナベジム。河野も田口も、内山がいたからここまで来られた。本当は私も、どこかでブルブル震えていたい」と渡辺均会長。ジム全体が重苦しいムードに包まれるのも無理はなかった。

 姿を見せなかった内山は代表取材に応じ「きょうは勘弁してください。一夜明けて悔しさが込み上げています。2人にはおめでとうと伝えてください」と、後輩にメッセージを送った。

 「今後は100%本人次第。現役続行でも、引退でも全力でサポートする。ジム後継者にしてもいい」と話した渡辺会長は試合後、「今まで頑張ってくれてありがとう、長い間休め」と内山にメールしたという。

 一方、現役続行となった場合はコラレスとの再戦が有力。「コラレスにリベンジしたい。契約で、コラレスが指名試合に勝てば、こちらの思い通りの条件で試合ができる。最速で大みそか」と青写真を描いた。ただ、内山は36歳と年齢的な限界が近いことも事実。渡辺会長は「結論をせかすつもりはまったくない」と内山の心の整理がつくまで待つつもりだ。(藤本敏和)

 

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