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馬英九総統が「ハーグ」提訴も検討 漁船拿捕で

台湾海峡の平和をうたった記念碑の除幕式で、馬英九総統は日本側による台湾漁船の拿捕を強く非難した=台湾・金門島で2016年4月29日、鈴木玲子撮影

 【金門(台湾西部)鈴木玲子】東京都・沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)で台湾漁船が拿捕(だほ)されたことについて、台湾の馬英九総統は29日、EEZの設定について「日本側と共通認識が得られないなら、国際社会による仲裁を求める可能性もある」と強調し、ハーグの常設仲裁裁判所への提訴を検討する構えを示した。拿捕に抗議するため、台湾は5月1日に巡視船などを漁船の保護名目で沖ノ鳥島周辺に向かわせる。

     馬氏は中国大陸に近い台湾の離島、金門島を訪れ、台湾海峡の平和をうたう記念碑の除幕式で記者の質問に答えた。5月20日に退任する馬氏が対日姿勢を硬化させている背景には、日台関係重視を掲げる民進党の蔡英文次期政権に圧力をかける狙いもありそうだ。

     馬氏は、沖ノ鳥島は「岩」でEEZは設定できないとの立場。日本側が公海上で違法に拿捕したとして「国際的にけん責される行為だ」と日本を非難した。

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