蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】G沢村が菅野の白星また消した…2016年4月29日 紙面から
◇阪神3−3巨人互いに譲らず引き分けた。巨人は好投の菅野を救援した沢村が2点リードを守れなかった。その後は山口、マシソンが好投した。阪神は9回にゴメスのソロ本塁打と代打原口の犠飛で追い付いた。救援陣も踏ん張った。 痛快な“菅野劇場”の後に痛恨の“沢村劇場”が待っていた。9回に2点のリードを吐き出し、エースの熱投が吹き飛んだ。巨人は甲子園での同一カード3連勝を逃し、延長12回ドロー。試合後、背信の守護神は鬼の形相で言葉を絞り出した。 「自分が情けない。調子が良いも悪いも関係ない。(菅野に)非常に申し訳ないし、チームにも申し訳ない」 8回までは虎党のタメ息ばかりが聞こえた。菅野が自己最多タイの12三振を奪い、与えたのは失策が直結した5回の1点だけ。連続イニング無失点が30で途切れても、7回には失策が絡んだ1死満塁のピンチを鬼神のごとき連続空振り三振で切り抜けてみせた。 高橋監督も「ベストのピッチングだった。真のエース」とうなる快投。8イニングで124球の菅野を下げ、最後を沢村に託すのも当然の選択だった。しかし…。先頭のゴメスに1発を浴び、2安打と犠飛であっさり追いつかれた。同点弾を浴びた22日のDeNA戦に続き、またしても菅野の白星を消してしまった。 それでも、エースは恨みの言葉を吐くことはない。「沢村さんには何度も助けられている。誰も責める人はいない。僕も気にしていない」。そして、指揮官も「抑えることもあれば、打たれることもある」と、守護神に対する変わらぬ信頼を口にした。 ただ、ドローは納得できる結果ではない。「何とかしてほしかったというのが本音。勝たないといけない試合」と村田ヘッドコーチ。敵地での3連勝は霧消。三塁ベンチ裏のロッカーから帰りのバスまで続く通路には、重く、冷たい空気が流れていた。 (井上学) PR情報
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