【4月29日 時事通信社】軍事専門誌「漢和防務評論」を発行する香港在住の著名軍事評論家、平可夫氏は29日、香港では自らの身の安全を確保できなくなったとして、5月に日本へ移住することを明らかにした。編集拠点も合わせて東京に移し、雑誌の出版は続ける姿勢を示している。

 平氏は中国南部・雲南省出身で、現在はカナダ国籍。香港のパスポート(旅券)も保有していたが、中国共産党政権を批判する「禁書」を扱う銅鑼湾書店関係者の失踪事件を受け、今年1月に旅券を返納したという。事件では中国当局による関係者拉致の可能性が取り沙汰された。(c)時事通信社