「復興、再建を加速」安倍首相が大分と熊本視察
安倍晋三首相は29日、熊本地震で被害を受けた大分、熊本両県を視察した。23日に続く2回目の現地入りで大分視察は初めて。首相は「補正予算の早期成立によって、中小企業や農業の皆さんのなりわいの復興、住まいの再建を加速させる」と意欲を示した。熊本県西原村で記者団に語った。
首相は29日午前、ヘリで大分県入りし、同県由布市で被災状況を確認。午後は熊本県に移り、熊本市内の商店街の視察後、商工関係者から熊本城復旧の要望などを受けた。消費増税の見送りを求める意見も出たが、首相はしめくくりの発言で言及を避けた。同県西原村の避難所では、被災状況や生活再建に向けた不安や要望を聞いた。その後、記者団に「いよいよ今日から仮設住宅の建設が始まった。一日でも早く、安心して暮らせる住まいに移ってもらえるよう全力を尽くしたい」と述べた。【梅田啓祐】