記事詳細
【舛添知事定例会見録・28日(1)】
別荘問題に「人間ですから気分転換したり、体調を整えるのは都知事の大きな責務」
「ただ、私は優先的に考えて、あれだけの大手術をしたわけですから、途中で倒れてしまって、また都民にご迷惑をおかけするというようなことがあってはなりません。あれから一度も風邪も引かないで、頑張ってこられました。それは、私は知事としての職責を果たすために健康を維持するというのは非常に重要だと思っていますから、おかげさまで、手術後1年たちましたが、だいぶ健康は戻ってきましたので、これからはそういうことも考慮するということで、いろいろなご批判あることは受けとめていますけれども…。いろいろな誤解があるようなので、それを今、質問なさったので、もう一遍、昨日おられなかったというのでご説明したと、そういうわけです。ご理解いただければと思います」
--新国立競技場の聖火台で、検討チームの報告がまとまった。どのように受けとめているか。
「確か4つぐらい案が出たというように、今日の報道も含めて聞いております。これからさらに、われわれの意見もあり、それから国やJSC(日本スポーツ振興センター)や、森(喜朗)会長の組織委員会を含めて、まだ来ていませんが、『知事はどう思うのか』というような、お声がかかれば、またそのときにどうでしょうかというようなことを申し上げると思いますが…。4つの案が出たので、今後はしっかりと検討していって、例えば『都もしっかりこれに参画してやりなさい』というのは、われわれもそこに入ってやりたいと思っています。今のところはコメントできるような状況ではないので、これは今後検討して、国民の皆さん、都民の皆さんのご意見をいただきながら、グラウンドの中とか、外とか、屋根とか、いろいろなことになると思いますので、まずはそれぞれの聖火台の位置が、それぞれプラスマイナスいくらあるかと出たので、私の今の認識は、検討のための材料がそろったなと、それが今の感想です」
--報告書では、フィールドか競技場外への設置を推奨するという。その点については。
「私も今朝の報道を聞いたぐらいで、今ごろ会議をやっていると思いますので、まだ紙がないのですが。確かIOC(国際オリンピック委員会)では、この前申し上げたように、基本はやはり観客が見えるところで、それで、大会が終わるまで炎が消えてはいけないのでということがあるので、ただ火事になってもいけないし、やはり非常に難しいと思います。みんなが見えるところというのは、おそらくグラウンドの真ん中だとみんな見えるけれど、では、そこは陸上競技をやるときはどうするのだろうとか、それから場所によって死角があって見えなくなったらどうするのだろうとかいうようなことがあるのと、あれを設計された方によると、防火とかいろいろなのはいくらでも設計チェンジができるということで、私は日本の技術とすれば、防火とかいろいろなことをやり得ると思っているのです」
「確か申し上げたと思うのですが、50年前の1964年のオリンピックのとき、聖火台がばーんとあって、あれがあそこに残ったことがレガシーで。私も陸上競技の選手ですが、同じ走るならあそこで走りたいと思うのは、やはりあれがあったからなのです。ですから、おそらく具体的に『都はどう思うのだ』『都知事はどうなのだ』と、例えば森会長がおっしゃってくれば、今のような意見は披露すると思いますが、ただ、具体的に今日どういうことが決まったかとか細かい条件は、報道以上は私は知らないので、その上でまたお答えしたいと思っています」