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日本「新幹線」の“雪辱”なるか マレーシア-シンガポール高速鉄道でも中国が資金力で攻勢
ただ、中国による東南アジアでの鉄道整備計画には、ほころびも目立つ。タイは先月、中国との協力で合意した高速鉄道建設計画について、全長873キロを約250キロに短縮すると発表した。中国側の条件要求が過大で、見込んでいた有利な融資も断られたためとされる。
インドネシアの高速鉄道計画も、ほぼ全線でまだ建設許可が出ていない。インドネシア空軍は27日、基地周辺の所有地で無許可に掘削作業をしていたとして中国人5人を逮捕したと発表した。作業が行われていたのは中国案で駅の建設予定地となっている場所だが、軍は土地の提供を拒絶しており、計画のずさんさが浮き彫りとなっている。