ヒーローインタビューに臨む阪神・岩貞(左)と陽川=甲子園球場(撮影・山田喜貴)【拡大】
(セ・リーグ、阪神2-1DeNA、6回戦、阪神5勝1敗、29日、甲子園)阪神は1点を追う五回、陽川尚将内野手(24)のプロ初となる2ランで逆転勝ち。打線は九回まで16三振を喫しながら投手陣が1失点リレーでつないで粘り勝ち。ゴールデンウィーク初戦を白星で飾り、引き分けを挟んだ連敗を2で止めた。
阪神が苦しみながら、若虎の一発と投手陣の踏ん張りで接戦をものにした。打線はDeNAの先発、ドラ1ルーキーの今永の前に七回二死までリーグ記録の16に迫る14三振。それでも1点を追う五回、「6番・三塁」でスタメン出場した陽川のプロ1号となる2ランで逆転した。
投手陣も先発の岩貞が制球に苦しみながら6回1失点と粘りの投球を見せれば、七回からは継投策。高橋-ドリス-マテオの無失点リレーで逃げ切った。
試合後、金本監督は「まあ、運良く勝たせていただきました」と接戦をものにしての戦いに苦笑い。それでも6回1失点で2勝目の岩貞に「開幕当初から調子は落ちてきている。それでもしっかり6イニング投げて勝ちもついた、僕もホッとした」と、評価した。プロ1号が逆転弾の陽川にも「僕自身、ものすごくうれしかった」と、目を細めた。先発の岩貞、決勝打の陽川、そしてプロ初のスタメンマスクとなった原口らの活躍に「1、2軍の力を合わせての勝利だと思う」と、抜擢に応えた若手選手の活躍に満足感を示した。
阪神・片岡打撃コーチ(陽川に)「持ち味の長打だった。これを自信にしてほしい」
原口(プロ初の先発マスクでフル出場)「とてつもない喜び。こんなにしびれる試合はなかなかない。(マスクを)かぶらせてもらってありがたい」