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【松本学の野党ウオッチ】民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

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【松本学の野党ウオッチ】
民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市 衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市

 3年前の結果が勝敗ラインだと仮定すれば「17議席」ということになるが、さすがに現実味は乏しい。この夏に改選を迎える民進党の参院議員は43人(統一会派を組む無所属議員を含めると47人)である。改選議席を半分以上割り込んでおきながら居直るのは「岡田氏の性格からして考えにくい」(参院ベテラン)といえる。

 だとすれば、6年前の獲得議席数である「44」や改選議席数の「47」あたりが出処進退の判断ラインだと推測することができる。

 では、達成できる可能性はいかほどのものか。

 ある党幹部は「(改選議席数の維持を目標だと仮定した場合)参院選は負けかねない」と分析した上で、次のように続ける。

 「しかし、衆院の場合は今より議席が増える公算が大きい。だから、衆参同日選になったときは『衆参トータルで結果を総括すれば、党勢は拡大した』ということで岡田氏は続投することになる」

 う~ん。深謀遠慮というべきか、セコい計算というべきか…。

 さて、岡田氏が「心中期する」勝敗ラインのヒントとして唯一挙げているのは、「憲法改正を発議できる3分の2以上の議席を自公与党に獲得させない」という目標だ。4月22日の記者会見ではこう明言している。

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