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【松本学の野党ウオッチ】民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

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【松本学の野党ウオッチ】
民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市 衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市

 「目標を具体的に言うといろんな議論が出てくるんですね。政治家は出処進退というものは当然、自ら処すべきものですから、そういう議論を呼びかねない数字の議論というのは、私は避けたほうがいいんではないかと思っています」

 「心中期する」ラインに達しなかった場合は代表を引責辞任する覚悟というわけだ。結果を出すことができた場合については「引き続き代表として政権交代を目指していきたい」と述べ、参院選後の次期代表選に出馬する考えも示唆している。

 出処進退は自ら決めるという岡田氏の美学には敬意を表するが、そうはいっても「心中期する」目標はやはり気になるところだ。

 一般論でいえば、「前回並み」の結果であればかろうじて及第点とみることはできるが、3年ごとに半数を改選するという参院の性格上、どの結果を「前回」ととらえるかが難しい。

 直近となる3年前の参院選では、旧民主党の獲得議席は17議席だった。平成10年の結党以来最低という壊滅的敗北だった。細野豪志幹事長(当時)が引責辞任したものの、海江田万里代表(同)は続投した。

 一方、民主党政権の菅直人首相時代の6年前の参院選では44議席を獲得した。勝敗ラインと位置づけていた「改選54議席+α」には達しなかったが、菅氏はその後、1年以上、居座り続けている。

岡田氏が「心中期する」勝敗ラインのヒントとして唯一挙げているのは…

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