御嶽山噴火 犠牲者の遺族会 7月に慰霊登山へ

御嶽山噴火 犠牲者の遺族会 7月に慰霊登山へ
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おととしの御嶽山の噴火で犠牲になった人たちの家族でつくる「遺族会」の会合が長野県松本市で開かれ、ことし7月、慰霊のために御嶽山に登ることが決まりました。
死者と行方不明者が合わせて63人に上った、おととし9月の御嶽山の噴火では遺族会が結成されていて、29日は遺族24人が集まって松本市で会合が開かれました。
出席者によりますと、会合では、ことし7月17日に希望者が御嶽山の山頂付近の立ち入り可能な場所まで登って犠牲者の霊を慰める「慰霊登山」を行うことが決まったということです。
また、ふもとにある公園に慰霊碑を建てる方向で自治体と話し合っていることが報告されたほか、遺族会でフェイスブックなどを立ち上げ、写真や証言などを集めながら、亡くなった人たちの足取りを詳しく調べていくことや、被害をより少なくすることができなかったかを検証する第三者委員会の発足を目指すことなどが確認されました。
遺族会の事務局代表を務めるシャーロック英子さんは「遺族がそれぞれ亡くなった場所や死因などの詳しい状況を調べることで、この噴火を検証することにつなげるとともに、慰霊を進めていきたい」と話していました。