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【松本学の野党ウオッチ】民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

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【松本学の野党ウオッチ】
民進党の参院選勝敗ラインは17議席? 「それを言っちゃおしまいよ」と煙に巻く岡田代表も心中複雑なようで…

衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市 衆院北海道5区補欠選挙で、候補者への支持を訴える民進党の岡田克也代表=4月21日、北海道千歳市

 「約束を守る最上の方法は約束をしないことだ」というのはナポレオンの名言だが、この人も「守れない約束はしない」という考え方のようだ。民進党の岡田克也代表が夏の参院選の「勝敗ライン」に関する言及を避け続けている。参院選を「政権交代の足がかり」と位置づける岡田氏が心中に秘めた議席獲得目標とは-。

 「そういう数字のことは、基本的には、私、申し上げないんです。一つでも多く積み上げていくということですね」

 4月22日の記者会見で参院選の目標について問われた岡田氏は、そっけなくこう答えた。

 もっとも、これは「お約束」の回答である。参院選の勝敗ラインについて岡田氏は常に言葉を濁しているからだ。

 「まだ3カ月あるんだから、われわれとしてはグーンと上げていきたいと思いますので、あまり言っても意味ないと思うんですね」(3月31日のBS日テレ番組)

 「(勝敗ラインは)それを言っちゃおしまいよ、じゃないけれども、それは私自身が判断することだ」(3月30日のBS11番組)

 「数字で今、申しあげるつもりない。不毛だと思います。『安倍(晋三首相の)政治の暴走をとめる』『政治の流れを変えるきっかけを作る』。それだけの結果を出すということを申しあげている」(1月30日の旧民主党大会後の記者会見)

 敗北という事態も想定して勝敗ラインをうやむやにしようとしているのかといえば、必ずしもそうではない。1月5日の年頭記者会見では獲得議席目標について「心中期するものは当然ある」と語り、公言しない理由を次のように説明している。

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