甲鉄城のカバネリ第3話、サブタイトルは「捧げる祈り」です。
カバネリについて少しづつわかってきたと思ったら衝撃的なラスト。先が気になる終わり方でした!
以下ネタバレ含むあらすじと感想・考察です。
長いので目次置いておきます。
あらすじ
甲鉄城へと乗り込んだ生駒はカバネではなくカバネリだという無名。
しかし、機関車の乗員には受け入れがたく、軋轢が生じてしまう。
当主である菖蒲が取り持ち、その場はなんとか収まった。
しかし、カバネリには人とは違う驚くべき性質があるのだった…。
気になった点の考察
この第三話中にいくつか気になる点があったので、それらについて私なりの考察をしていきたいと思います。生駒の回想の食い違い
この第三話では生駒の過去、生駒の妹がカバネに襲われてしまったことについての回想シーンが2回ありました。
ですが、この2回の内容が食い違っていましたね。
1回目は無名に蹴られて気を失っていた間の回想。
2回目は右手に着けた緑色の石について無名に聞かれて、生駒が説明するときの回想。
妹がカバネに噛まれてしまうのはどちらも共通していますが、1回目ではその直後、生駒はお腹の辺りをカバネに噛まれてしまっています。
しかし、2回目の回想のときにはそういった描写も無く、噛まれた妹を置いて助けを呼びに行った(逃げてしまった)と説明しています。このとき、大人に助けを求めるも、手荒く拒絶されてしまう生駒が描かれていますが、特にお腹の辺りをケガしている様子はありません。
どちらが本当に起こったことなのか?
それはおそらく前者。生駒もカバネに噛まれてしまったのだと思います。
本人にとって、嫌な思い出、あるいは都合の悪い記憶を自分でも気づかないうちに改変してしまっているというのは十分考えられる話です。
もしそうなら、自分から説明している後者よりも、無意識のうちに思い出した記憶である前者の方が信ぴょう性は高そうですよね。*1
助けを求める生駒に、周りの誰もが応じなかったのは、もちろん余裕が無いからでもあるでしょうが、生駒のカバネに噛まれた傷を見たからでしょう。
もし噛まれていたとすると、なぜカバネ化しなかったのかという疑問が生まれます。
これはただの予想に過ぎませんけど、緑色の石が関わってきそうな気がします。
回想の食い違いについて、他にも有り得そうな解釈を書いておくと、
気を失っている間の回想というのは、一種の夢ですので、過去の実体験をもとにした悪夢を見ていただけとも解釈できます。
つまり無名に話していた内容が真実だということですね。
ちなみに、第二話冒頭の回想シーンではカバネ化した妹が生駒に襲いかかってきていましたが、この回想も生駒が気を失っている間のモノです。
緑色の石について
生駒は右手に着けている緑色の石を河原で拾ったただの石だと言っていました。
ちょっとメタい見方ですが、OP映像からして何らかの秘密があるのは確実。
上の回想についての考察と合わせると、昔噛まれたけどカバネ化しなかったのは、この緑色の石のおかげなのではないかと思えてきます。
ただ、同じく石を持っていた妹がカバネ化してしまったことを考えると関係無いのかなぁ。
この石はもともと2つあったと生駒は言っていましたが、もう一つはどうしたんでしょうね。
妹が持ってた分は妹と一緒に埋葬したのかな?
生駒の言い方的に、今右手に着けている緑色の石は妹が身に着けていた石のようにも思えますけども。
ちなみに、回想シーン中の子供の頃の生駒は右手には何も着けていませんでした。
カバネリの食料
カバネリの食料は人間の血であると判明しました。
無名はカバネ化させるつもりかと拒絶されてしまいましたが、血だけ取り出せば感染させずに済むんじゃないんでしょうか。
これの真相は次回を待つしかありませんね。
カバネリの食料は人間の血だと聞いて私が真っ先に思ったのは、あの一話で死んでしまった、無名の付き人だったおっちゃんってもしかして・・・? ということ。我ながらエグい想像ですが。
生駒の体色
第三話に限らず、カバネの体色は白っぽく、対して人間は肌色で描かれています。
上の画像がわかりやすいですが、生駒の肌の色を見てみると、カバネリ化して以降は白っぽく描かれることが多いですよね。
白っぽいのがカバネの象徴だというわけですが、生駒は肌色に近くなっているときもありました。
例えば第三話でいうと無名と稽古しているシーンとか。
カバネと人間の間の存在なゆえに、肌の色が変わっているのだと思いますが、どのような基準で変わっているのかは不明ですね。
ただ、同じくカバネリである無名にはそういった描写はありません。
もしかしたら肌の色に関しては考えすぎなのかも?
長々と書いてきましたが、考察はこの辺で終わり!
感想
案の定生駒たちカバネリとそれを受け入れられない来栖たち乗員のいさかいが起こってしまいましたねー。
さらにはカバネリの食料は人間の血って・・・。
反発するのも仕方がない気もします。
それにしても生駒は無名に色々と苦労させられていますね。
冒頭から、おそらくは相当な覚悟でもって、甲鉄城から去ろうとする生駒ですが、無名に手荒に押し戻されてしまいました。カバネリとカバネを言い間違えたからってみぞおちに膝蹴り入れなくても!
・・・でも可愛いから良いか!
そして今回初登場の濃厚すぎる新キャラ。
甲鉄城の整備員なのだと思いますが、一体何者なんでしょうね?
一人だけ明らかに浮いてますけど。
喋り方はともかく、行動としては至って真面目で名前不詳な彼ですが、このアニメの予告編で喋ってるんですよね。
ということは、実は重要キャラなのかな?
公式サイトのキャラクター紹介には乗ってないですが。気になります。
といったところで感想は以上です!
この先どうなるのか読めませんね。次回が楽しみ!
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*1:さらに言うと、後者の妹の元に戻ってくると変わり果てた姿だったというのは、第二話冒頭の回想、襲い掛かってくるカバネ化した妹という描写に反します。