matono - コミュニケーション,リーダーシップ,仕事術,生産性向上 11:00 PM
チームが最高の能力を発揮するためにできること
チームワークというのは、全体が力を合わせることで、個々の持つ以上の力を発揮することです。6人が個別に働いたほうが、6人で一緒に働くよりも生産性が高いのであれば、チームである必要はありません。
しかし、実際に複数人で長い時間働いたことがある人と話すと、必ずしもそのような相互作用が起こるわけではないことは、すぐにわかります。内輪もめや手抜き、内部のポジション争いなどが起こります。1つの船に船頭は2人要りません。
このような、チームの生産性を落としかねないよくある問題が、起こらないようにするにはどうすればいいのでしょうか? 最近「Quartz」で、『Committed Teams: Three Steps to Inspiring Passion and Performance』の3人の共著者がこの質問に対して、チームがうまく機能するための効果的な対処法を問題別に答えていました。その回答をそれぞれ簡単にまとめたものをご紹介しましょう。
1. 漠然とした目標はしっかりと理解させる
もしも、あなたにスティーブ・ジョブズのような才能があれば、世界を変えるという壮大なビジョンを語り、社員を鼓舞することができるでしょう。しかし、ほとんどの場合は、そのような漠然とした目標だけでは社員はやる気が出ません。会社のビジョンや目標が、個人的にどのような利益があるのか理解できていないと、社員は仕事に熱心に取り組むことができません。この問題を解決するには、壮大な目標を立てないことではなく、個々の社員の目標が全体の目標にどのように貢献するのかを、確実に理解させることです。
2. 役割分担を明確にする
誰かが各自の役割をきちんと指導しなければ、世界一優秀な社員が集まっていても価値がありません。研究では、チームの個々の強味を最大限に活用するには、各自の役割をきちんと定義し、役割分担を明確にする必要があることが明らかになりました。したがって、社員を共同作業させるときは、最初に誰が何をするべきか明らかにするために時間をかけましょう。
3. 細かいルールで縛らない
各自の才能を最高に引き出すために、ある程度の役割分担は必要ですが、あまりガチガチにルールに縛られたくもないはずです。あらゆる不測の事態に備えようとするのではなく、仕事に大きな影響があることに関するルールを、大きくいくつか決めて守るようにするだけでいいです。情報共有、意思決定、衝突したときの解決について、どのようにするかを決めておくといいです。
4. 振り返りをする時間を頻繁に取る
チームが目標を達成したら、それは本当に素晴らしいことです。しかしそれでも、もっとうまくやる方法があったのではないかと振り返る時間をつくったほうがいいでしょう。年度末や四半期の査定などのときに、正式に見直すことはあっても、時間が限られていることが多いです。実際には、振り返りの時間はもっと頻繁に取らなければなりません。本の著者たちは、振り返りをするために毎週立ったままの簡単なミーティングをやっています。
5. 考え方を上から押し付けない
あなたが社長や上司なら、これまで述べてきたことを決めて命令するだけでもいいです。しかし、社員や部下に最高の能力を発揮してもらいたいのであれば、この新しい考え方を、自分以外の全員が受け入れられるように骨を折ったほうが、全体的なサポートが得られるようになります。
チームワークがうまくいかず、船が沈みかけている場合は、以上のような対処法を取り入れてはいかがでしょう。
These 5 Mistakes Can Sink Your Team|Inc.
Jessica Stillman(訳:的野裕子)
Photo by PIXTA.
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