■ネイバー(韓国の情報技術大手) 28日発表した1~3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比32%増の2568億ウォン(約250億円)だった。子会社のLINE(東京・渋谷)などを通じてモバイル広告の収入が伸びた。
売上高は27%増の9373億ウォンだった。売上高の7割超を占める広告収入は、LINEの関連サービス「フリーコイン」や「タイムライン」を通じた収入が伸長。広告収入全体に占めるモバイル比率は50%に達した。LINEスタンプなどの収入が引き続き好調だったほか、韓国でもデジタル漫画が楽しめる「ウェブトゥーン」が伸びた。
1~3月期末のLINEの月間利用者数(MAU)は約2億1840万人で前四半期末に比べて1.6%増えた。日本、タイ、台湾、インドネシアの主要4カ国の利用者数は約1億5160万人だった。
同日の決算説明会でパク・サンジン最高財務責任者(CFO)は「4~6月期以降はネイバー、LINEの両方で攻撃的にマーケティングをするので宣伝費が増える見通しだ」と述べた。
さらにキム・サンホン最高経営責任者(CEO)は中長期的な見通しとして「今後5年間はスマートホーム、AIなどに対する技術投資を通じて、実生活とハードウエアとの融合を進める」と語った。
(ソウル=加藤宏一)