ウォルフスブルク=寺西和男
2016年4月29日05時04分
独フォルクスワーゲン(VW)は28日、米国で実施する不正車両の所有者への金銭補償について、欧州などほかの地域では応じない考えを示した。不正車両の買い取りも欧州では行わないとした。欧州ではVWの対応に不満が高まっており、補償を求める訴訟が増える可能性もある。
米国では不正車両のリコール(回収・無償修理)計画の承認を得る交渉が難航していたが、21日に米環境当局などと、不正車両の買い取りや所有者への金銭補償で合意。米国の不正車両約60万台のうち約50万台が買い取りの対象になる。
一方、世界の不正車両約1100万台のうち約8割を占める欧州では、リコール計画の承認を受けて1月から作業を始めており、「今のところ燃費などに影響なく直せる」としている。
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