昭和64年の硬貨
たまにはコインのおはなしを。
日本貨幣商協同組合という団体が作った、
昭和64年のコインセットです。
これは、ミントセットやプルーフセットと違い、
非常にシンプルです。
このコインたちはケースに入っていますが、
造幣局のプルーフセットなどとは違うので、
完全未使用の1ランク下の「未使用品」扱いぐらいにはなるのかなー。
昭和64年というと、たったの7日で終わったということもあり、
稀少価値があるのでは? と思われる方も多いのですが…。
昭和64年モデルは平成元年の3月まで生産されたということなので、
「平成コイン」への準備の時間や造幣局の経済活動を考えると、
平成になっても昭和コインを生産→発行というのは
ある意味やむを得ないでしょうね。
だから、実際は枚数もそれなりに出回っているので
残念ながら期待するほどの稀少価値はないようです。
特徴は、昭和64年の50円玉と100円玉が
全く生産されてないことぐらいです。
では、1円から順番に見ていきましょう。
昭和64年は確かに少ないです。未使用ならなんと50倍!(笑)
116,100,000枚というと国民1人に1枚計算になるので、それじゃあ価値はないわなあ…
でも、昭和30年代の1円玉の価値といったらすごい。
次に5円玉。
確かに昭和64年の枚数は減ってます。価値も美品で10倍。
こちらも昭和30年代の価値が高いですね。
次は10円玉。
枚数は確かに少ないです。美品で5倍程度。
ギザありもいいけれど、ギザなしの30年代も負けずに高い…
次に50円玉。
発行されていません。どうしてでしょうね。
次の100円玉。
こちらも昭和64年はありません。
発行しなかったのは
市場に100円玉がダブついていたのでしょうか。
それとも生産ラインを作る前に平成が来ちゃったのでしょうか。
次は500円玉。
お、それなりの価値はありそうに見えますが、
一般的に見ると1.2倍~3倍ぐらいですね。
あ、この資料は2007年のものなので、
興味のある方はご購入下さい。
日本のお金に関しての情報がすべて書かれているので、
なかなか興味深いです。(大判小判がいくらとか…)
※ちなみに、昭和32年の5円玉についてはこちら。