海外出張経費「批判は謙虚に受け止めたい」
東京都の舛添要一知事の海外出張経費の高額さに対し、首都圏の知事らから批判が出ている問題で、舛添知事は28日の定例記者会見で「批判は謙虚に受け止めたい」と述べ、減額に向けて検討を進める考えを示した。
具体的には「随行人数を少しは減らせないか。ガイド、通訳が不要な時はないか」と説明。既に発足している内部の検討会などで精査する。
舛添知事の海外出張経費については、埼玉県の上田清司知事が12日の記者会見で「東京都は財政に余裕があり、おおらかなお金の使い方だ」と皮肉り、神奈川県の黒岩祐治知事も同日の会見で「これくらい違うのかとがくぜんとする。効果が期待されるからと言っていくらでも使っていいということはない」と批判していた。
また、公用車で公務先と神奈川県湯河原町の別荘を行き来していた点について、舛添知事は会見で「人工関節を入れているので、東京の(自宅の)ユニットバスには、おへそから下からしか入れない。湯河原の風呂は広いので足を伸ばせる」と説明。昨年4月に手術を受けた左股関節の回復ためにも、別荘に週1回程度行っていたことを明らかにした。【飯山太郎】