[PR]

 記者会見には、田児、桃田の2選手のほか、NTT東日本バドミントン部の奥本雅之部長、同社総務人事部の榊原明部長が同席した。会見の一問一答は次の通り。(敬称略)

 田児 自分の軽率な行動で起こしてしまった事件で大変深く反省しております。今まで自分のことを応援してくれた方々や活躍に期待してきてくれた方々への裏切り行為となってしまいました。全責任は自分にあると思っています。本当に申し訳ありませんでした。

 桃田 このような事態を招いてしまい本当にすみませんでした。育ててきてくれた方々や福島県の皆さま、後援会までつくってくださった香川県の方々をこのような形で裏切ることになってしまい、本当に深く反省しています。本当にすみませんでした。

 ――違法カジノに対する後ろめたさはなかったのか

 田児 いけないことだとは分かっていたけど、やめられない自分がいた。どうにかもう一度、自分の中で変わっていかないといけないという思いがあった中で、こういうことになってしまった。違法賭博をしてはいけないというのは認識していました。

 桃田 いけないこととは分かっていたんですけど、入ってはいけないところに入る好奇心があったし、少し楽しんでいる自分もいた。自分がこの日本代表を引っ張っていかなければいけない立場なのに軽率な行為をとってしまって深く反省しています。

 ――やめられなかった理由は

 田児 ギャンブルが好きだったので、やめないといけないとは分かっていたけど、やめられませんでした。

 桃田 スポーツマンとして勝負の世界で生きている以上、ギャンブルというものに興味があり、抜けられない自分がいました。

 ――桃田選手へ。五輪という目標がなくなった今の気持ちは

 桃田 五輪に出るというのは小さい時からの夢でしたし、福島県の皆さんのためにも五輪で活躍するっていうのは元気や勇気を与えられることかなと選手の自分が恩返しできる一つの方法かなと思っていたにもかかわらず、軽率な行動で期待や応援を裏切ってしまったことに対して、深く反省しています。

 ――田児選手はどうやって仲間を誘ったのか

 奥本 最初から違法カジノにいくということではなく、一緒に食事した流れで行こうという話になったと聞いている。誘うときに違法と断ってから誘ったわけではないが、他の選手は違法という認識はそれぞれもっていたと聞いております。

 ――田児選手へ。どういう気持ちで誘ったのか

 田児 後輩のことを考えての行動ではまったくなかった。カジノ、賭博に対しての認識がうすかった。遊び感覚で誘ったのを覚えています。

 ――使った金額が大きい

 田児 自分で戦って賞金を得る難しさを甘く見ている自分もいた。そこまで深く考えていなかったと思います。

 桃田 1回で10万円くらい持っていった。高校を卒業して、社会人になって、お金を自分で使えるという軽率な気持ちだった。軽く考えすぎていたかなと思います。

 ――田児選手が始めたきっかけは、反社会勢力の関係者の紹介ではないのか。店内でヤクザ風の人物を見かけたことはなかったか

 奥本 田児に聞いたところ、それは一切ない。きっかけは客引きだということだった。2人とも、店内でそのような人物を見かけたことはないし、関係もないと話している。

 田児 お店の印象としては、暴力団の人というより、朗らかな感じで接してくれた。それで行きやすくなった。