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【国際】北朝鮮、5月6日から36年ぶり党大会 核・経済の推進確認か【北京=城内康伸】北朝鮮の朝鮮中央通信は二十七日、朝鮮労働党中央委員会政治局が二十六日、三十六年ぶりの党大会を五月六日に開会することを決定したと報じた。金正恩(キムジョンウン)時代の本格的な幕開けをアピールする見通し。北朝鮮関係筋は「(核開発と経済建設を並行して進める)並進路線の堅持を確認する大会となる」と展望。大会前に国威発揚や内部結束を図るため、五回目の核実験を行う可能性も指摘されている。 一九八〇年の前回の党大会は五日間にわたって開かれた。韓国統一省報道官は二十七日、今回の党大会に関し、「四〜五日間行われると予想している」と述べた。金正恩第一書記を北朝鮮唯一の指導者として再推戴するのは確実。前回大会以降の歩みを総括したうえで、経済や対韓国政策などの展望を示す見通し。党幹部に新たな人材を抜てきして、指導部の若返りを図るとの見方も強い。 前回大会では南北統一の方法である「高麗民主連邦共和国」案や経済展望が示されたほか、後に総書記となる金正日(キムジョンイル)氏が党の要職に就き、金日成(キムイルソン)主席の後継者として公式に登場した。 党大会が長期間開かれなかったのは、長引く経済不振や社会主義国家の相次ぐ崩壊、九〇年代半ばに膨大な数の死者を出した「苦難の行軍」などが続いたのが主な理由とされる。 北朝鮮では今回の大会に先立ち建設と生産の拡大を促すキャンペーン「七十日戦闘」が展開中。しかし、成果は上げていないもよう。このため、金第一書記の実績として名実ともに「核保有国」になったと内外に誇示することになりそうだ。 北朝鮮外務省報道官は二十六日、「わが国は誰が何と言おうと、労働党の戦略的企図に基づいて核武力強化の歩みをさらに促進していく」と表明。韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は同日、「(北朝鮮は)五回目の核実験の準備をほぼ終え、決心さえすれば、いつでも実施できる状態だ」と指摘した。 PR情報
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