レシピ2
ここ1、2年間でボードゲームに初めて触れる数多くの親子に出会い一緒に遊ぶ事が出来ました。色々なゲームを経験してもらいましたが、その中で「うけ」がいいのが

レシピ」です。

ここでいう「うけ」は
・リピート回数が多い
・親子で一緒に楽しめる
・泣いたり、癇癪を起こす事が少ない。
などなど

非常に優等生です。2~6歳のお子さんの親子ならほぼ鉄板ではないでしょうか?

子供用ボードゲームとして有名なゲームは他にも沢山あり、記憶系、早取り系、バランス系などが多く販売されています。比較的ルールが単純ですぐにゲームが始められる半面、得意、不得意が出やすいデメリットがあります。他者との埋めようのない能力差に泣く子もしばしば・・・。

ならばと能力による実力差をなくそうという考えから「ダイス」を使ったゲームがあります。

「運」でゲームが左右する事で納得してもらおうというわけです。

すごろくなどのレース系も子供用として数多くあります。
ですが私が見てきた限り、ぐずる、癇癪を起こすなどの行為は多く見られます。お子様にとって「運」すら能力差と感じてしまうのでは!?と思います。

しかし「レシピ」もカードの引き運で勝敗が9割近く決まります。

それなのに子供たちから支持を受けリピートする子が絶えないのはなぜなのか!?と疑問が湧いてきました。そこで私なりの仮説を立ててみました。

ダイス運は全員に公開される運(出目が勝敗に直結するタイプのゲーム)

あいつはダイス運がいい、俺はダイス運が悪い
ダイスは全員の前で振られ、出目を共有します。振り手の出目の良し悪し(偏り)が見える。
振ったダイスの出目は100%自分が原因。

たとえ運であっても他者との差を感じやすい。

逆にカード運は自分しか知らない運(裏側になっている山札からカードを引き手札に加えるタイプのゲーム)

引いてきたカードに一喜一憂するが、自分しか知り得ない情報。
運が良かったか悪かったのかを他者が確認しにくいかつ自分も他者を確認しにくい。
引いたカードは山札からなので100%自分が原因じゃないという逃げ場がある。
ゲーム終了時に運の差を感じるが、ダイスゲームのようにゲーム中に何度も(全員が何度も振るので)感じる事はない。

たとえ運であっても他者との差を感じにくい。


ダイスの出目が悪い事を笑える器量を子供は持ち合わせていない。受け入れる事はできない。


勝った時に実力と感じ、負けた時は運が悪かった。と感じるゲームは良ゲー

何ていわれてます。

運を実力だと思わせてくれるゲームは子供も大人も好きなんだなと思います。


「レシピ」が子供たちから好かれる理由は他にも沢山あると思います。とてもいいゲームです。
手札を持つタイプのゲームはお子様にはちょっと大変ですが、カードスタンド等を使って是非やってもらいたいです。

ちなみにUNOやババ抜きも似たようなゲームですが勝者が早抜けでビリを決めるようなゲームも子供達に嫌われます(子供って難しい・・・)。
山札から引いて手札に加え、手作りしていくみたいなタイプのゲームで簡単なものを探してみよう!っと。
心当たりがありましたら、ご一報ください!

子供たちと遊ぶゲームの追及はまだまだ続きます。

※分かりにく文章ですがお許しを