【ソウル曽山茂志】韓国政府は、５月６日の金曜日を「臨時休日」にする方針を固めた。「こどもの日」で休日の５日から、日曜日の８日まで４連休にして、旅行やレジャーなどで消費を喚起し、経済活性化を図るのが狙い。

　２８日の閣僚会議で議決されれば、正式な手続きに入る。韓国が総選挙などを除き、「臨時休日」を設けるのは４回目。これまでは五輪やサッカーワールドカップ（Ｗ杯）、植民地解放７０年といった大きなイベントや記念日だったため、今回の突然の休日について「下落する朴槿恵（パククネ）大統領の支持率反転のため」（韓国メディア）との冷めた見方もある。

　臨時休日を要望していた大韓商工会議所は、正式に決まれば会員企業約１６万社に協力を要請する。韓国の学校は、飛び石連休にはさまれた平日を自主休校にするケースが多く、「大きな混乱はない」（ソウル市教育庁）という。

＝2016/04/28付 西日本新聞朝刊＝