日本下したアイスホッケー韓国代表、帰化選手の登録は何人まで可能か

規定では22人の代表選手全員を帰化選手とすることも可能

 ポーランドで開催されているアイスホッケー世界選手権ディビジョン1グループA(国別対抗戦の2部リーグに相当)において、韓国代表は歴代最高の結果を残した。強豪オーストリアには延長の末破れたものの勝ち点1を獲得し、ポーランドと日本に連勝したことで勝ち点を7に伸ばした。これは韓国がディビジョン1Aで得た勝ち点では最も高い。ちなみに今大会に派遣された韓国代表選手22人のうち、カナダと米国から帰化した6人が今回の好成績に大きく貢献した。アイスホッケーではこの帰化選手の数に制限はないのだろうか。

 国際アイスホッケー連盟(IIHF)の規定によると、ある国の選手が他の国に帰化して代表選手となる場合には二つのケースがあるという。一つは元の国の代表として国際連盟主催の大会(世界選手権とオリンピック)に出場したことがない場合、別の国のプロリーグで16カ月以上選手として登録されれば、その国の代表選手になることができる。ただし二つ目のケースとして、国際連盟主催の大会に元の国代表で出場したことがある場合には、別の国で選手として活躍した期間が4年以上なければならない。そのため理屈としては代表選手22人全員を帰化者とすることは可能だ。

 アイスホッケーは代表選手の国籍制限が他の種目に比べて非常に緩い。これまで代表チームに帰化選手の割合が最も高かった国は1994年の世界選手権に出場した英国代表だった。この時は25人の選手のうち15人が帰化選手だった。日本も1998年の長野オリンピックでは8人が帰化選手だった。

 このように帰化選手が多いのはアイスホッケーのビッグシックス(カナダ、米国、ロシア、フィンランド、スウェーデン、チェコ)とそれ以外の国との実力差が非常に大きいからだ。ビッグシックスの中でもカナダと米国は国際連盟に登録されたシニア選手の数が男子の場合10万人を上回り、またそれ以外の国も1万人以上だ。ちなみに韓国は現在133人だ。

 もちろん帰化選手を増やしただけでチームが強くなるわけではない。1993年の世界選手権(2部リーグ)で英国代表は10人の帰化選手の活躍で1部に上がった。しかしそこから帰化選手をさらに5人追加し、帰化選手15人で臨んだ94年の世界選手権(1部)では5戦全敗で降格した。その国にアイスホッケーの根強い人気や広い底辺、さらに効率的な投資がなければ、帰化選手を増やしても簡単には強くならないのだ。

 帰化に関するルールは種目ごとに異なる。サッカーの場合、ある国で1回代表選手となれば、他の国で代表選手になることはできない。しかし個人の自由を厳しく制限しているとの批判が相次いだため、後に少し緩和された。元の国で代表経験がある場合でも、それが国際サッカー連盟(FIFA)や大陸連盟主催ではない親善試合の場合、帰化した先の別の国で再び代表選手となることができる。またハンドボールは他国での代表経験がなければ、帰化した国のリーグで3年選手生活をすれば代表になれる。

ポーランド=イム・ギョンオプ記者
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