25万人 国初の推計、育児・介護同時に
育児と介護の「ダブルケア」に直面している人が全国で約25万人に上り、8割が30〜40代であることが28日、内閣府の推計で分かった。子育てや親の介護を理由とした離職が問題となる中、働き盛りの世代に最も重い負担がかかっている。ダブルケアに関する政府の調査は初めて。
政府は人口減少で先細りする労働力を確保するため「1億総活躍」を掲げるが、少子化や晩産化によりダブルケアを担う人は今後さらに増えるとみられる。仕事と家庭を両立させ、負担を緩和するための実効性のある支援が急務となっている。
推計人口は、2012年の総務省「就業構造基本調査」を基に集計。(共同)