読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

晴耕雨読

本の導入を図解で説明、あなたの本探しをお手伝いします

図解でわかる『エッセンシャル思考』の導入部分

グレッグ・マキューン 思考法 かんき出版 倫理学・道徳
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。つまり、本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮するということが重要になってくる。それがエッセンシャル思考であり、その概念を学ぶための一冊。

 

スポンサーリンク

 

1. エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だ。(中略)エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである(P.21-22)。

f:id:juden100:20160428180740j:plain

f:id:juden100:20160428180749j:plain

f:id:juden100:20160428180800j:plain

自分に正直に生きるというのは、単にわがままになることではない。不要なことを的確に見定め、排除していくことだ。そのためには、無意味な雑用を断るだけでなく、魅力的なチャンスを切り捨てることも必要になる。やることを減らし、人生をシンプルにして、本当に重要なことだけに集中するのだ(P.35)。

スポンサーリンク

 

2. 「ノイズ」ー少数のものだけが非常に役立ち、大きな影響力をもつ

努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとはかぎらない。がむしゃらにがんばるよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。(中略)多数のチャンスは、少数のものすごく良いチャンスに遠く及ばない。そのことを理解し、数かぎりないチャンスのなかから「これだけは」というものを見つけなくてはならない。本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言うのだ(P.60)。

f:id:juden100:20160428180811j:plain

f:id:juden100:20160428180826j:plain

f:id:juden100:20160428180837j:plain

f:id:juden100:20160428180847j:plain

エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を検討する。やるべきことを正しく選べば、その見返りはとてつもなく大きいことを知っているからだ。エッセンシャル思考の人は、多くをやらなくてすむように、多くを吟味するのである(P.66)。

著者紹介

Greg McKeown (author) - Wikipedia, the free encyclopedia

グレッグ・マキューン(1977年、英国生まれ)はリーダーシップとビジネスに関するコンサルタント、作家。シリコンバレーにあるTHISというリーダーシップと戦略デザインを担当する企業の創立者・CEOでもある。

 

この本を読んでの一言

「数多くの事柄から自身にとって重要なことを選択して、それに集中してやる」、それは自分の人生を他人に決めさせるのではなく、自分で決める上で大切な姿勢ですね。「努力の量は成果に比例しないことが多い」、努力至上主義になりがちなこの世において知っておくべきことだと思います。一方で、エッセンシャル思考はあくまで思考法の一つであり、「自分にとって無価値のものは他の人にとって価値がある」、「無駄だったと思うことも良い経験になる」、という考えもあるのでその点には注意が必要だと思います。

 

スポンサーリンク

 

(C) 2016 - 晴耕雨読