パナソニック 2年連続の減収に

パナソニック 2年連続の減収に
大手電機メーカー、パナソニックのことし3月期の決算は、中国経済の減速で電子部品の売り上げが落ち込んだことなどから、2年連続の減収となりました。
パナソニックが発表した、ことし3月期のグループ全体の決算によりますと、売り上げは7兆5537億円と前の年より2.1%減少しました。中国経済の減速でスマートフォン向けの電子部品の販売が落ち込んだことや、再生エネルギーの固定買い取り価格が引き下げられ、国内の太陽電池の売り上げが35%減ったことが主な要因で、2年連続の減収となりました。
しかし、高価格帯の掃除機など利益率の高い白物家電の販売が好調だったことやコスト削減の効果などで、本業のもうけを示す営業利益は4157億円と8.8%増加しました。
一方、パナソニックの津賀一宏社長は記者会見で、熊本地震で天井が崩れ、生産を停止していた熊本県内の電子部品工場が27日から生産を再開したことを明らかにしました。津賀社長は「部品のサプライチェーンがどのような影響を受けているか調べているが、説明できる状況ではない」と述べました。