三菱自 燃費不正 他車のデータ流用し小さな値に変更か

三菱自 燃費不正 他車のデータ流用し小さな値に変更か
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三菱自動車工業が、燃費を実際よりよく見せる不正を意図的に行っていた問題で、三菱自動車は、タイヤと路面の摩擦で生じる走行抵抗のデータについて、測定した値が大きかった場合、ほかのタイプの車のデータを流用したうえで、小さな値に変更するなどしていたことが分かり、国土交通省がいきさつを詳しく調べています。
三菱自動車は、20日、4つの車種の合わせて62万5000台で、燃費を実際よりよく見せる不正を意図的に行っていたと明らかにし、国土交通省は、愛知県にある三菱自動車の施設に立ち入り検査を行うなどしていきさつを詳しく調べています。
その結果、タイヤと路面の摩擦で生じる走行抵抗のデータについて、測定した値が大きかった場合、ほかのタイプの車のデータを流用したうえで、小さな値に変更するなどしていたことが新たに分かりました。
走行抵抗を小さくすると、燃費を有利な低い値に変えることができるということで、三菱自動車は、操作したデータに基づく申請を去年までの2年間、繰り返し行っていたということです。
三菱自動車によりますと、測定を行う性能実験部の当時の部長が「私が指示した」と話しているということですが、事実かどうかは確認中だとしていて、国土交通省は立ち入り検査を行うとともに、今月27日までにさらに詳しい内容を報告するよう求めています。