あなたは「フィーチャリング」できてる?
《目次》
プレゼンは「プレゼント」
相手がまだやったことのないことをできる機会や、まだ持っていないものが手に入るようなチャンスを用意する。そして、そのことをきっちりと相手にプレゼンテーションする。そういう発想がないフィーチャリングはうまくいかないと思います。
韓国籍の四十路男、VERBAL(本名:柳 榮起〈류영기 / リュウ・ヨンギ〉)の語るフィーチャリング論は、至極真っ当だ。
「相手にとってのメリット」を第一に考える。メリットが何も浮かばないようだったら、企画自体を取りやめるほどの徹底ぶり。「有名なm-floのVERBALがフィーチャリングしようって言ってるんだぜ」感で、むやみに一緒に組むことは皆無だそうだ。
誰かと組むときはプライドを捨てろ
成功できない人には、1つの共通点があることに気づきました。それは、自分のメンツや、余計なプライドにこだわる、ということ。
せっかくのチャンスを「なんで俺がこんなことをしなくちゃいけないんだ」という理由で、ふいにしてしまう。自分が頭を下げれば物事が進むような場面でも、「なんで俺が頭を下げなければいけないんだ」と、それを拒んでしまう。そういう人は、極端な例を除けば、ほぼ間違いなく失敗しています。
これも真っ当。そしてよくいる、こういう残念な人。
「俺は細かい仕事はしないんだ」と言わんばかりの(たまに堂々と言う)部長クラス以上の使えなさは半端ではない。「え、本当はできないんでしょ?」と部下に本心では思われてるし、そんなヤツとは組みたくない。なぜ自分で気づかないのだろうか。
心からやりたいことがあれば、自分の立場など関係ないはずだ。変なプライドは捨てて、成し遂げたいことのためならいくらでも低姿勢になればいい。
ケチらず全力で
今までやったことのないような新しい物事を始めるときには、変にケチらずに全力でやったほうがいい。時には、思い切ってお金をかけることが必要な場合もあります。
金に限らず、「これだ!」という賭ける対象が見つかったら、全力を出し切るべきだ。斜に構えているヒマなど一切ない。
自分に還ってくる
フィーチャリングの究極の目的を一言で言うと、「自分自身をブランドにする」ということではないでしょうか。
「相手にとってのメリット」を第一に考えた仕事が蓄積されると、自分のブランディングにもなる。VERBALは、それをまさに地でいっている例だろう。
米国の大学を卒業後、神父になろうと神学校に通っていたそうだが、人のために全力を尽くしたことが自分に還ってくるという因果応報的な論理と実は、彼の宗教観によるものかもしれない。