熊本地震 トヨタがきょうから段階的に生産再開

熊本地震 トヨタがきょうから段階的に生産再開
一連の地震の影響で、グループを含む国内の組み立て工場のほとんどで生産ラインを停止していたトヨタ自動車は、不足していた部品の調達にめどがついたとして、25日から段階的に生産を再開しました。
トヨタは一連の地震で、自動車部品メーカー「アイシン精機」の熊本市にある子会社の工場が被災したため、この工場から調達している部品が不足し、グループ会社を含む国内の組み立て工場のほとんどで先週、生産ラインを段階的に停止する措置を取りました。
その後、不足する部品を海外から取り寄せたり、ほかの工場で代替生産を行ったりすることで部品の調達にめどがついたため、25日から段階的に生産を再開しました。
このうち、納車まで最大3か月待ちのハイブリッド車「プリウス」を生産する愛知県豊田市の堤工場では、午前6時前から従業員たちが次々と出勤し、6時半ごろから車両の組み立てを始めました。
トヨタは今後、各地の工場を順次稼働させることにしていますが、福岡県にある「トヨタ自動車九州」の工場などは停止を継続することにしており、今月末の段階で、合わせておよそ8万台の生産に影響が出る見込みだということです。
トヨタでは、生産の遅れを挽回するため残業や休日出勤を行うことも検討しているということです。