なので今回はそれをわかりやすく解説します。
僕もこれを名乗っていますが、どんなものなのか?
定義としてはこんな感じ↓
アメリカ発祥のカイロプラクティックやオステオパシーと呼ばれる技術はよく整体の代名詞のように言われますが、それだけではありません。
さまざまな技術や流派があり、これが整体!みたいなのはとくにないんですよね。
その理由がこんな感じ↓
整体に法的資格制度はなく、整体師は誰でも名乗ることができる。
民間資格、もしくは独学でも開業ができる。
法的な資格として存在しないので、誰でも名乗れちゃいます。
つまり「今からオレ整体師だから」もOKですし、明日から整骨院を開いてもかまいません。
自称整体師で成り立つんですよね。
よくある「整体の資格をとるための学校」みたいなのは民間資格なので法的な効力はとくに発揮しません。技術と知識は学べますが。
法的な効力とはなにかというと
名称独占や業務独占のようなものです。
これについては後述します。
ようはめちゃくちゃ広い言葉なんですね。
じゃあなぜ国家資格をもつ僕が
わざわざ整体師と名乗っているのかについても後ほど書きます。
そして接骨院も整骨院も同じ資格で開けるんです。つまりやってる内容は変わらないんですね。
これが整体院となるとまったくの別物になります。見分けかたとしては「骨」という字が入っているかどうかですね。入っていれば柔道整復師が開設しているものになります。
業務内容はこんな感じ↓
柔道整復師とは、業として柔道整復を行うことができる国家資格、あるいはその国家資格を持つ者。
柔道整復師は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷・筋健など軟部組織の損傷の治療を行うことができる。
柔道整復師 - Wikipedia
ここが整体師や民間資格との大きな違いで、
柔道整復師の施術は医療行為なのです。
慰安行為でもリラクゼーション目的でもないわけです。骨折、脱臼、肉離れ、捻挫、打撲の治療をおこないます。
医療行為として国に認められているため、
接骨院・整骨院では健康保険適応の治療が受けられます。なんでもかんでも適応なわけではなく、ちゃんと急性・亜急性の「外傷」なものに限り保険が適応されます。
「整体院」等に関しては保険が使えないので
実費のみの施術になります。
僕がもっている国家資格がこれです。
三年間専門学校に通い、骨や筋肉や関節や解剖学や生理学や病理学をまなび、国家試験に合格すると取得することができます。
これはとても勘違いされている職業です。
なので一般にマッサージ師といわれる人は国家資格をもっていますし、もっていないと名乗ってはいけないのです。
そこでひとつ業界として問題になっているのがこちら↓
無資格者問題
名称の如何に関わらず、マッサージを業とできる者は「医師」と「あん摩マッサージ指圧師」のみ(業務独占)であり、無免許でこれらの行為を業として行ったものは処罰の対象となる。
あん摩マッサージ指圧師 - Wikipedia
さきほど業務独占という言葉を出しましたが
あん摩マッサージ指圧師は業務独占をしているので、医師とあん摩マッサージ指圧師以外は「マッサージ」と謳ってはならないのです。
これを破る者が多く、問題になっているということですね。
この見解に基き、「整体」や「カイロプラクティック」、「足のツボ療法(リフレクソロジーを含む)」「リラクゼーション」などの名称でのマッサージ業類似行為をする者が後を絶たない。以上のことからあん摩マッサージ指圧師関連団体は厚生労働省に対して法改正など定期的に協議している。
街でよく「マッサージ」という看板を見かけますが、あのお店をあん摩マッサージ指圧師が開設しているならばいいのですが、そうでない場合が非常に多いんですね。
どうしても「マッサージ」という言葉のほうがユーザー(お客さん)に馴染みがあるので使いたいんです。
上記の問題があるために登場したのが
この「ほぐし」という言葉。
よく駅前とかにありますよね?
「ほぐしやさん」とか「もみほぐし」という看板のお店。これは国家資格者がいないと法的に使えない「マッサージ」に代わる言葉として使われはじめた言葉です。
ここは経験者もいますが、未経験の人でも研修を受けて認められれば現場に出られます。お店のスタッフ募集要項を見れば載っています。つまり施術者によって当たりハズレというか、実力差があります。
しかし経営スタイル的にうまくできているので、安い価格でおこなうことができます。技術を売ってるので仕入れコストもないですしね。
テナントを借りてタオルとベッドを数台置いちゃえば、あと買い足すのは洗剤と備品くらいです。スタッフも、雇用せずに業務委託という形で完全歩合で契約しているの会社側は無駄な時給もかからずノーリスクなんですね。