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【サッカー】

なでしこの高倉新監督、U−20代表監督を兼務 東京五輪で「金」狙う

2016年4月28日 紙面から

ガッツポーズで意気込む、高倉麻子新監督=東京都文京区のJFAハウスで(河口貞史撮影)

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 日本サッカー協会は27日、女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督にU−20(20歳以下)日本代表の高倉麻子監督(48)が兼務で就任すると発表した。東京都文京区のJFAハウスで就任会見が開かれ、高倉監督は2020年東京五輪での金メダル獲得を最大目標に掲げた。U−16、U−17、U−19日本代表監督では国際大会15戦無敗の「無敵監督」が、なでしこジャパンを再建し、世界一を目指す。

 高倉新監督の白い歯がきらりと光った。フル代表では男女通じて初の女性監督に就任。リオデジャネイロ五輪出場を逃した元世界女王の再建を託された。会見で自ら描く理想のサッカーを明かした。

 「一人一人がグラウンド上で思考を止めない。状況判断に優れたサッカーをしたい。今何が必要か、何を選ぶべきか、相手がどこで、時間が今何分で、場所はどこか。全てを頭に入れながら、それが自分自身のことだけではなく、チーム全員が連動していくサッカーをぜひ見せたいなと思います」

 新監督を選定した日本協会の今井女子委員長は「とにかく強い。無敵。無敗。優れた感性も持ち合わせている」と評した。指揮した13年U−16アジア選手権、14年U−17W杯、15年U−19アジア選手権と全て優勝。国際大会では15戦(13勝2分け)の“無敵”監督だ。

 「一つ一つの試合に勝つことも大事だが、20年東京五輪でメダルを取ることが大きな目的になる。どの大会でも目指すのは優勝です」。さわやかな笑顔の中に、タフさ、芯の強さをのぞかせた。

 「W杯、五輪でいい成績を残すだけでなく、世界のサッカーをリードしていけるサッカーをぜひやりたい。素晴らしい成績を収めた選手たちと若手を融合して新しいなでしこジャパンをつくっていきたい」。高倉ジャパンの目指す頂は、東京五輪金メダルとなる。(占部哲也)

 <高倉麻子(たかくら・あさこ)> 1968(昭和43)年4月19日生まれ、福島県出身の48歳。現役時代は強豪の読売(現日テレ)などで主にMFとして活躍。女子日本代表には16歳で初出場し、96年アトランタ五輪など国際Aマッチ79試合出場、30得点をマークした。04年限りで引退した後は年代別の女子日本代表監督を歴任し、14年のU−17女子W杯で日本を初優勝に導いた。

 

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