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【プロ野球】

広島の野村はプロ5年目で初完封勝利 5安打3K

2016年4月28日 紙面から

ヤクルト−広島 プロ入り初完封で3勝目を挙げた広島・野村=神宮で(佐々木彰尚撮影)

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◇広島8−0ヤクルト

 広島が快勝した。1回に菊池の2ランで先手を取り、4回に鈴木の2試合連続となる2ランや田中の1号2ランなどで5点を加えた。野村が5年目でプロ初完封を飾り、3勝目を挙げた。ヤクルトは2度目の零敗で3連敗を喫した。

     ◇

 堂林から特別なウイニングボールをもらい、広島・野村の白い歯がこぼれた。129球の粘投劇。5安打でプロ初完封をマークし、新境地を切り開いた。

 「完封は意識しなかったけど、投げ切らないといけないと思った。最後まで投げ切れてよかったです」。完投も3年ぶり。完封への分岐点となったのは4回1死一、二塁。バレンティンを遊ゴロ併殺打に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 「難しいところに飛んだ打球を、二遊間がしっかりと守ってくれた。助けられました」。守備陣に感謝したが、恐れず内角を攻めた投球があってこそだろう。

 多彩な変化球は大きな武器。打者の手元で球を動かし、バットの芯を外す投球を理想に掲げる。それでも今季は要所で直球を投じる。「途中、暴れるところがあったけど、真っすぐが良かった」。春季キャンプでは、臨時コーチを務めたOBの安仁屋宗八さんと宿舎の食事会場で“飲みニケーション”を図った。「いろんな話をしてもらった」。直球の重要性もその一つ。投球の原点を思い出した。

 「チームの勝ちに貢献できたのが良かった。次の登板でダメだったら、ダメなので。いい準備をしていきたい」と前を見据える。攻撃陣が勝利の立役者に間違いない。それでも「きょうは祐輔!すばらしい投球だった」と緒方監督は言った。その弾む声が、チームの思いでもある。 (市尻達拡)

 

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