長くこの業界にいて、静かに投資方面を観察しており、起業家から話を聞く機会も多い
実力もアイデアもあり仮説検証も自分たちなりに実施し、あとは踏み込むだけ
あるいは、そこに至るまでに有効に資金を活用できる起業家が資金調達を実施することは効果的である
その意味で、ピッチイベントが発生するのは業界内で意義のあることであり
参加を申し込み、選考に通過し、実際に参加できた場合は資金提供の有無に関わらず学ぶところは多いだろう
学生などの若い起業家ほど、まだ結果の出ていないプロダクトのアイデアを後生大事にして
そう言ったりする、しかしこれは杞憂である場合がほとんどである,
だが、残念ながらこの類のコンテストでは「他の参加者、つまり起業家」だけでなく、
投資家陣(その後資本関係が発生しない場合も当然ある)にも情報が渡るということ、
しかも、その情報を相手が、自分の別の投資先や他社に流す可能性があるという点に注意を喚起したい
大変残念な話として、私が十年来付き合いのある起業家から、下記の話を聞いた
「以前 Iキャンプというイベントに参加したある起業家のA氏のビジネスのウイークポイントが、
イベント主催者である若手投資家S氏を通して、他社に出回っている」
A氏のビジネスというのはいわゆるシェアリングエコノミーの領域である
そのオペレーション部分をT社に頼りきりになっているという点やその他単なる悪口を、S氏が他の起業家に
吹聴していたというのだ,
この手のイベントの主催者は、信頼のもとに情報を提供している参加企業の情報を守るべきであるのは当然であり、
それを主催者の立場から収集し、口外するというのはもってのほかであるのは言うまでもない
上記の話を信じるかどうかという点であるが、S氏については以前より良い評判を聞かない
(具体的には、関わっている・あるいは関わっていない企業の情報を上記のように流出させる、また、単に「あいつは実力がない」
等のただの悪口を言いまくる・目上の人間には媚を売り目下の人間には非常に尊大な態度をとる 等の話を各方面より聞いている
私は恐らく、年齢ももういい年であるし、当然若手であるS氏よりは目上の人間であるためか、以前接する機会があったときには
あまりにも上記訴えが多いため、なるほど相手によって異なる態度をとっているのかということが判明した
この界隈のサロン・メディア運営で有名なU氏も本件には言及していたようである
そのような噂のある人物のことであるため、「まさかイベント主催者がそんなことをするはずがないだろう」
「なにかの間違いでは」という気持ちは全くおきず むしろ「やっぱり」という諦念が沸き起こるに至った
せっかくリスクをとって会社を辞め、努力して事業をつくり、これから伸ばそうとしている、社会にとって有益な起業家達が
このような良識のないVCによってそのチャンスを失うことがあっては非常に遺憾であるためこのエントリを書いた
ピッチコンテストに参加する起業家は、そのプレゼン相手のVCが、将来君のビジネスの競合の株主になる可能性もあること、
また本件S氏のように無意識に悪口という形で情報を流す人物もいるといことを念頭におき参加を検討すべきである
起業家たるもの、全ての結果は、自分で責任をとらなければいけない,
仮に理不尽なことであったとしても、だ
私自身の個人的な思いとしてはiキャンプのようなイベント自体は多いに有意義であると思うし、
有益なイベントが有益に運営されつづけることを祈るばかりである
そしてこの業界は身内色が強いためか、S氏は上記のような状況になっていても恐らく本件の重要性に気づいていないのでは
ないかと推察する
目上の、S氏を指導する立場である人間は上記事案は知らないのではないだろうか
当人たちが思っているよりもはるかに問題は大きく、噂はあっという間に広がっている,
若手のVCが活躍することの大きな強みの一つに、同じく若手である起業家を集めやすい、仲間目線で歩みを共にしやすい
というものがある.
それなのに周囲への態度やモラルの部分で信頼を失墜している状況は非常にもったいないと言わざるをえない
一応面識があるため、半分同情もあって本件は伏せ字にて執筆した,
彼が投資を始めることを記事で読んだ際には、実力と信頼もあるVCの後ろ盾もあるなかで飛躍してくれることを私も期待していた
S氏は今一度自分のいままでの行動を反省し、A氏に誠意をもって謝罪すべきである
未来のあるイベント、未来のある投資家がこれ以上腐らないために
そして起業家がいたずらに自分のビジネスを壊すことがないために
本エントリがお役に立てることを祈る