2016-04-28

ピッチコンテストに参加を検討している起業家リスクも考えたほうが

長くこの業界にいて、静かに投資方面を観察しており、起業家から話を聞く機会も多い

実力もアイデアもあり仮説検証自分たちなりに実施し、あとは踏み込むだけ

あるいは、そこに至るまでに有効資金活用できる起業家資金調達実施することは効果である

その意味で、ピッチイベントが発生するのは業界内で意義のあることであり

参加を申し込み、選考に通過し、実際に参加できた場合資金提供の有無に関わらず学ぶところは多いだろう

しかしながら、リスクもないわけではない

学生などの若い起業家ほど、まだ結果の出ていないプロダクトのアイデア後生大事にして

「パクられるリスクがあるからコンテストに出たくない」

そう言ったりする、しかしこれは杞憂である場合ほとんどである,

だが、残念ながらこの類のコンテストでは「他の参加者、つまり起業家」だけでなく、

投資家陣(その後資本関係が発生しない場合も当然ある)にも情報が渡るということ、

しかも、その情報相手が、自分の別の投資先や他社に流す可能性があるという点に注意を喚起したい

大変残念な話として、私が十年来付き合いのある起業家から、下記の話を聞いた

「以前 Iキャンプというイベントに参加したある起業家のA氏のビジネスのウイークポイントが、

イベント主催者である若手投資家S氏を通して、他社に出回っている」

A氏のビジネスというのはいわゆるシェアリングエコノミー領域である

そのオペレーション部分をT社に頼りきりになっているという点やその他単なる悪口を、S氏が他の起業家

吹聴していたというのだ,

その情報は競合企業にも回ったようである

事業に影響を与えかねない実に甚大な被害と言わねばなるまい

この手のイベント主催者は、信頼のもとに情報提供している参加企業情報を守るべきであるのは当然であり、

それを主催者立場から収集し、口外するというのはもってのほかであるのは言うまでもない

上記の話を信じるかどうかという点であるが、S氏については以前より良い評判を聞かない

(具体的には、関わっている・あるいは関わっていない企業情報を上記のように流出させる、また、単に「あいつは実力がない」

等のただの悪口を言いまくる・目上の人間には媚を売り目下の人間には非常に尊大な態度をとる 等の話を各方面より聞いている

若手起業家からは実に嫌厭されているようだ)

私は恐らく、年齢ももういい年であるし、当然若手であるS氏よりは目上の人間であるためか、以前接する機会があったときには

丁寧な元気のいい若者であるという印象であったが、

まりにも上記訴えが多いため、なるほど相手によって異なる態度をとっているのかということが判明した

この界隈のサロンメディア運営で有名なU氏も本件には言及していたようである

そのような噂のある人物のことであるため、「まさかイベント主催者がそんなことをするはずがないだろう」

「なにかの間違いでは」という気持ちは全くおきず むしろ「やっぱり」という諦念が沸き起こるに至った

せっかくリスクをとって会社を辞め、努力して事業をつくり、これから伸ばそうとしている、社会にとって有益起業家達が

このような良識のないVCによってそのチャンスを失うことがあっては非常に遺憾であるためこのエントリを書いた

ピッチコンテストに参加する起業家は、そのプレゼン相手VCが、将来君のビジネスの競合の株主になる可能性もあること、

また本件S氏のように無意識悪口という形で情報を流す人物もいるといことを念頭におき参加を検討すべきである

起業家たるもの、全ての結果は、自分責任をとらなければいけない,

仮に理不尽なことであったとしても、だ

私自身の個人的な思いとしてはiキャンプのようなイベント自体は多いに有意義であると思うし、

有益イベント有益運営されつづけることを祈るばかりである

そしてこの業界は身内色が強いためか、S氏は上記のような状況になっていても恐らく本件の重要性に気づいていないのでは

ないかと推察する

目上の、S氏を指導する立場である人間は上記事案は知らないのではないだろうか

当人たちが思っているよりもはるか問題は大きく、噂はあっという間に広がっている,

若手のVC活躍することの大きな強みの一つに、同じく若手である起業家を集めやすい、仲間目線で歩みを共にしやす

というものがある.

それなのに周囲への態度やモラルの部分で信頼を失墜している状況は非常にもったいないと言わざるをえない

一応面識があるため、半分同情もあって本件は伏せ字にて執筆した,

彼が投資を始めることを記事で読んだ際には、実力と信頼もあるVC後ろ盾もあるなかで飛躍してくれることを私も期待していた

S氏は今一度自分のいままでの行動を反省し、A氏に誠意をもって謝罪すべきである

未来のあるイベント未来のある投資家がこれ以上腐らないために

そして起業家がいたずらに自分ビジネスを壊すことがないために

エントリがお役に立てることを祈る

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