福家司
2016年4月27日03時00分
旧海軍の鎮守府が置かれ、近代化遺産の残る舞鶴市など全国4市の明治、大正期の歴史が25日、文化庁の「日本遺産」に認定され、関係者から喜びの声が上がった。認定を機に、4市が連携した観光客誘致も本格化しそうだ。
残る3市は神奈川県横須賀、広島県呉、長崎県佐世保の各市。近代国家として西欧列強と渡り合うため、明治時代、静かな農漁村だった4市には国家プロジェクトで軍港が築かれた。当時の先端技術を集め、旧海軍の拠点施設とともに水道や鉄道、造船所などが整備され、「軍港都市」が誕生した「ストーリー」が認定された。
ストーリーを構成する舞鶴市の文化財は66件。国の重要文化財に指定されている舞鶴赤れんがパークや、周辺で海上自衛隊、文部科学省が所有する赤れんが倉庫群計12棟、通りの名前に艦船名を付けた東舞鶴地区の市街地とその景観、100種以上の西洋料理・菓子のメニューが掲載された「海軍割烹(かっぽう)術参考書」(海自所蔵)などが含まれている。
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