2016年4月28日14時55分
東京電力福島第一原発の事故をめぐり、業務上過失致死傷の疑いで告訴・告発されたが東京地検が不起訴とした原子力安全・保安院の元幹部ら5人について、東京の検察審査会は「不起訴相当」とする議決をし、28日に公表した。
審査されていたのは、森山善範・元保安院審議官ら保安院の元幹部3人と、東電で津波対策を担当していた社員2人。被災者らでつくる福島原発告訴団が「東電だけでなく、規制する公務員側の責任も追及できる証拠が出た」として昨年1月に告訴・告発した。地検が同年4月に不起訴処分(嫌疑不十分)としたため、告訴団が検察審査会に審査を申し立てていた。
原発事故をめぐっては、東電の勝俣恒久・元会長ら元幹部3人について、検察審査会が2度にわたって「起訴するべきだ」と議決し、強制起訴されている。裁判の日程は未定。
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