(お姐超訳:当選してからこのネタばかり、マジしつこい!ともかく知事を支えるんです、ハイ!)
〇上田委員 部長の方からお答えになられましたけれども、引き続き知事の都市外交を支えるために同行をされるということであり、ということは、舛添知事は海外出張もかなり多いということで出張費がふえていくというようなことで、この六億七千万の増額については、理解と、またチェックをしてまいりたいと思います。
このように、こちらの資料の方をもう一回見ていただきますと、この最初の二枚が情報公開の海外出張の経緯でございまして、残る総務委員会資料、儀典長の主な出張先一覧という横軸のものをごらんいただけると、都市間交流にかなり民間施設が利用されております。途中で儀典長がかわられているので、例えば四分の二ページですと、帝国ホテル九件、ホテルオークラ五件、ホテルニューオータニ十件、そして四分の四ページ、帝国ホテル十二件、ホテルオークラ十二件、ホテルニューオータニは三件ということになっております。
実際、このように都市間交流に民間施設が活用されている実態があるのですが、一方、知事は、ことし一月六日の記者会見で、「やはり格が全然違うと。おもてなしをするときに、公的な東京都の迎賓施設へ迎えるというのは、公式な賓客としてお迎えすることになる、気持ちはいっぱいこもっていても、民間の施設を使ったということになると、相手からすると少し格が下がったことになる」と述べられてはいるんですけれども、資料にあるとおり、既にもう大いに民間施設を有効活用されていて、先ほど来、委員からも財源をどうするんだというようなお話のある中で、こうした東京都の民間施設を大いに都市間交流に活用していただくことは、また財源といいますか、税収のアップにもつながっていくように、ちょっと私見では思った次第でございます。
こういったことも踏まえまして、都市間交流の際の賓客の迎賓施設の選定の考え方をお示しくださいませ。
(お姐超訳:既存施設を利用すれば、豪華な延遼館なんかいらない!!)
〇横山外務部長 基本戦略におきましても、友好都市の首長を初め、海外主要都市の首長など、東京を訪問する要人を適切に接遇することは重要である趣旨の内容が記載されております。
世界一の都市にふさわしい、また東京の魅力発信にもつながるような東京都としての接遇に取り組んでまいります。
(お姐超訳:どうしたってハコモノは作るんですよ!だって必要なんだもん)
〇上田委員 東京都としての接遇ということで、まさに東京都庁の第一本庁舎の知事室におかれまして、知事が賓客と会談する場面が報道されます。これを見る限り、スペースや設備に不都合はないのではないかなと思いますが、その際の接遇の考え方をお示しくださいませ。
〇横山外務部長 知事は、相手の人数等に応じまして、基本的に庁舎内の会議室や応接室などを活用し、賓客との会談等を行っております。
なお、接遇の形態はさまざまなものがございますことから、目的に応じまして、美術館や庭園など、都の施設も活用した接遇も行っているところでございます。
〇上田委員 東京都は、さまざまな美術館、まさにおっしゃるように庭園も持っていらっしゃるということで、そこを大いに活用して、大抵は会議室等やお客様を迎えるようなスペースも活用しているということが理解できました。
また、提出していただいた資料四ページによりますと、都内には既に公の迎賓施設が三カ所あります。これらの施設の設置目的、稼働状況、都としての利用実績、都は都市間交流に利用できないのか、その可能性等も踏まえてお答えくださいませ。
(お姐超訳:国の迎賓館とか共有したらいいんじゃないの?!)
〇横山外務部長 今お話にございましたように、本日の要求資料として提出をさせていただいておりますが、都内には、迎賓館赤坂離宮、外務省飯倉公館、三田共用会議所の三カ所、公の迎賓施設が存在しております。
これらの施設は国の施設でございまして、都単独での利用実績はございません。
なお、設置目的、稼働状況については、都として承知をしてございません。
(お姐超訳:国に頭下げて施設借りるより、自前で都民の税金使って建てちゃった方がウチラ楽なの!東京五輪のレガシーにもするんだからね!)
〇上田委員 私も取り寄せて、あっと思ったんですけれども、この三田共用会議所(議員となる前のときの過去ログ「お宝は眠っている」ご参照!)、私、都立三田高校出身で、すぐそばにあって、いつも人けがなくて何に使っているのかなと、ジョギングというか、部活のランニングをしながら見たところが、そういった施設で使われているということでございます。
国は国といっても、同じ税金で運営されているのであれば、私の限りでは余り活発に使っているように見えなかった三田共用会議所等も、知事も元国会議員でいらっしゃいますし、ぜひ国の方にも働きかけていただきまして活用ができないのかなというふうに考えた次第でございます。
次に、都市外交人材育成基金、八十億について伺いたいと思います。
この金額の算定根拠、基金の目的と使途について、もちろん、口頭で事前資料等は伺ってはいるんですけれども、やはり額が大きいということと、説明資料が三行ぐらいで終わってしまってイメージがちょっと湧きづらいので、委員の皆さんとも共有したいので、目的と使途について改めてご説明をください。
〇小菅国際共同事業担当部長 現行のアジア人材育成基金七十億円をベースにしまして、基金対象事業を拡大すること等を踏まえて、平成二十八年度から九年間の総額を八十億円といたしました。
基金の目的は、東京と世界各都市との発展に向けまして、その相互の交流及び協力を担う人材の育成に資する施策の推進に要する資金に充てるための財源として設置するものでございます。
具体的な充当事業、使途は、来年度以降の予算編成の中で調製、決定していくことになります。
〇上田委員 そうしますと、来年度以降ということでございますが、ちょっと一般的に伺いたいと思うんですけど、増額等は考えていらっしゃるか。増額をするとなると、いかなる必要性が生じたときかということをちょっと確認させてください。
〇小菅国際共同事業担当部長 平成二十八年度から九年間の総額として定めるものでございまして、基金の設置を提案してございます現時点で基金の積立額を増額することは考えておりません。
〇上田委員 不安定な税収、法人二税に頼るということで、基金の重要性というのも理解するところではございますけれども、ちょっと基金のあり方については、うちの会派でも今後も検討、研究をさせていただきたいと思います。
また、では、この基本戦略の中のどの部分だというふうにいっても、なかなかすぐにはあれで、後で資料としてもう一回提出していただいたのが八ページの部分と一〇ページと一九ページ、それから二一ページというふうな形になっておりますので、今後、予算でございますので、お金がかかることについての資料は、もうちょっと親切だとありがたいなというふうに思った次第でございます。
(お姐超訳:基金にしちゃうと中身の議会チェックがやりずらくなるから、絶対反対です。定点観測しますからね)
*****
この質疑のやりとりを受けて、浜離宮の迎賓施設「延遼館」の不必要性(笑)を実感し、以下取りまとめネットニュースにもなりました。
ホントに必要?!“東京都迎賓館”2015年5月21日
さらにこの質疑のやりとりを受けて2015年6月2日文書質問にて
十五 都市間交流について
1 今年度予算には、延遼館跡での測量や発掘調査、建物の設計費用等が盛り込まれているが、予算の執行状況、施策の進捗状況について伺う。
回 答
延遼館は、明治初期の外交の舞台であった場所です。文化財の復元にあたっては、建造物があった位置を特定することが必要であるため、これまでにレーダーによる地中探査調査を実施し、延遼館の基礎の位置を確認しました。
今年度の延遼館復元調査・設計に関する予算約1億200万円のうち、既存資料の解析等調査委託を約700万円で契約し、実施中です。また、文化庁と協議しながら、遺構の状況を確認する発掘調査と設計委託等を、残りの予算にて行っていきます。
と現状確認をし、
2016年3月9日の予算特別委員会にて
〇上田委員 農業委員会の管理体制には、かなりばらつきがあります。殊に、江戸川区には厳しい指導をお願いしたいと思います。
次に、都市間交流についてです。
知事外遊費は、今年度、二億余らせていますが、予算案では三億三千万計上。私がかねがね民間、職員からの登用を求めていた二代目外務長、担当部長は、またもや外務省からの出向でした。延遼館も設計に入ります。
さらに、ここにある自民党の小金井選出の都議のレポートによれば、知事とポーランド大使との会談を仲介したとありますが、知事は文書で明確に否定しています。これは、便乗、悪乗りではないでしょうか。
このように、知事の都市外交にほころびが生じている今、このままでよいのか抜本的な見直しが必要と考えますが、ご所見を求めます。
〇川澄政策企画局長 都はこれまで、都市外交を二〇二〇年東京大会を成功に導き、世界一の都市東京を実現する手段と位置づけ、都市外交基本戦略に基づき、さまざまな形で東京の発展に資する施策の効果的な実現を図ってまいりました。
今後とも、首長相互の訪問や海外諸都市との実務レベルでの交流、協力等を通じて各都市の先進事例を学び、都が抱える都市問題の解決を図っていくなど、都市外交をより有効に活用し、東京を一段とレベルの高い都市に引き上げ、都民生活の向上に結びつけてまいります。
〇上田委員 三代目外務長には、期待したいと思います。
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と、しつこく食い下がっております。
知事の外遊費用でも都民はびっくり仰天されていることと存じますが、この「都市外交」政策、東京五輪にかこつけて、ムダのオンパレード満載なことが読み取れると思います。舛添都知事のみならず都庁官僚機構のありかたも、上田令子はあわせて精査しているところです。
知事の海外出張の金額にもご意見ご批判を頂戴しておりますが、これまでも粛々と上田は開示請求をしまして、上記の議論を進めてきました。すでに3月の時点で知事の海外出張にかかるすべての資料を取り寄せ、だれがどのように意思決定・決裁を下し、どう支出していったか…マスコミ報道に踊らされることなく、じっくり独自調査研究をし、議事録の残る場で引き続き疑義を質してまいる所存です。
↓ しかし、政策企画局だけでのこのボリューム!!やりがいがあります!
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