「Microsoft」がどんな会社かわからない
こんにちは。ヨッピーです。 本日はMicrosoft Japan、つまりは日本マイクロソフトにお邪魔しています。
最近、インターネットでは「Microsoftが変わった」みたいなことを言われておりますが、果たして本当なんでしょうか?
そもそも僕……
そろそろMacbookに乗り換えようと思ってるしな!
「ちょっと!Microsoftの受付前で堂々と言わないでくださいよ!」
「なんか胡散くさい人が出てきた」
▲日本マイクロソフト株式会社 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円さん
立教大学経済学部卒。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、マイクロソフト(現日本マイクロソフト)に転職。情報共有系コンサルタントを経てプリセールスSEへ。競合対策専門営業チームマネージャ、ポータル&コラボレーショングループマネージャ、クラウドプラットフォーム営業本部本部長などを歴任。2011年7月、マイクロソフトテクノロジーセンター センター長に就任。著書に「外資系エリートのシンプルな伝え方」。「澤円のプレゼン塾」連載中
「ヨッピーさんって、ずっとWindowsユーザーじゃなかったでしたっけ?」
「いや、そうなんですけど、僕iPhone使ってるし、なんとなくMacってかっこいいイメージがあるじゃないですか。僕もスタバでドヤってみたいんですよ」
「まあたしかにMicrosoftにはアンチの方もいらっしゃるし、よくないイメージがかつてあったことについても否定はしませんが、誤解もたくさん含まれてるんですね。今日はその誤解を払拭するためにも、Microsoftがどんな会社なのかについてお伝えしたいと思います!」
「え?」
「僕一人のために?」
「はい。正確にはこのヨッピーさんの記事を読むであろう何万人という人に向けて、ですけどね」
「僕の記事なんて3人くらいしか読まないですよ」
「じゃあその3人のためにやります」
「澤さんは暇なんですか?」
「暇ではないです」
※澤さんは優秀であちこちから引っ張りだこな方です。
Microsoftは何屋なのか?
「まず最初に、Microsoftの製品と聞いて何を連想しますか?」
「えーっと、Windowsですかね」
「そうですね。もう一つ挙げるとすれば?」
「Office?」
「そうです。一般的に、MicrosoftはこのWindowsとOfficeの会社だと認識されてることが多いんですね」
「例えば、Googleさんになると利益の9割が広告で、AppleさんはiPhoneで7割。まあそれだけGoogleの広告やAppleのiPhoneが素晴らしい製品であることの証明でもあるんですが、それに比べるとMicrosoftは一つの分野に偏っているのではなく、いろんなジャンルに分散されています」
「なぜこうなるかというと、単純にMicrosoftは全部やってるということですね。クラウドサービスもあるし、Surfaceやマウスやキーボードなんかのデバイス・周辺機器も出しています。Xboxもオンラインゲームもありますね」
「Microsoftは全部やっているので、それだけライバルも多い、ということですね」
「なるほど。MicrosoftはITの総合商社って感じなんですね」
「その○○の総合商社っていう表現は昭和っぽくてちょっとひっかかりますが、まあ概ねそういうイメージで良いと思います。要するにMicrosoftはITにおける何でも屋さんなんですね。『全ての机と全ての家庭にコンピュータを』が最初の企業理念なので『全て』、つまりはコンピュータにまつわることを全部やります。Xboxを出したのも、リビングの真ん中にあるコンピュータはゲーム機だからです。世間では『Windowsの会社でしょ』って思われてますが」
「Windowsのイメージが強すぎるんですかね」
「そうですね。なぜなら、Windowsのシェアって圧倒的なんですね。PCだと今でも95%のシェアがあります。だから何をしてもWindowsのイメージから脱却できない。さらに言えばWindows全盛期に強すぎたことやライバルの多さがアンチを生む背景になった、という側面はあると思うんです」
変わりつつあるMicrosoft
▲Microsoft Corporation Chief Executive Officer Satya Nadella
「さて、創業者のビルゲイツからCEOが二度交代していて、今のCEOはこちらのサティア・ナデラです。彼はインド人でMicrosoft 3代目のCEOですね。彼がMicrosoftを今まさに、劇的に変えつつあります。なぜ変えようとしているかわかりますか?」
「スマホ対応でGoogleとAppleに遅れを取ったからですかね?」
「そうですね。それも大きな要因です。先ほど言った通り、PCのシェアは95%なのに、タブレットを含むモバイル端末のシェアは12%しかありません。これは大きな痛手です。ヨッピーさん、朝起きた時にまず見るのってなんですか?」
「まあ、スマホですね」
「そうですよね。今はみんな、朝起きて最初に見るのがスマホの画面で、それでTwitterなりLINEなりFacebookなりを見るんですね。起きてまずPCの電源入れるっていう人はほとんどいなくなったと思います。そこにMicrosoftの商品は介在しないんですよ。これはまずい、と。
Windowsの成功体験を捨てて、チャレンジャーとしてモバイル市場に食い込まなきゃいけない。そこでかつてのPC偏重からモバイル機器へのシフトと、パッケージ販売からクラウドビジネスへの転換を行っています。そして、ほかにも彼が変革を行った大きなものがあります」
「それがこれです。これは海外のネットユーザーがMicrosoftの組織を揶揄して作った画像なのですが、一つひとつの事業部がお互いに銃口を突き付け合ってる、要するに事業部ごとに仲が悪いと思われてたんです。なぜなら主力製品ごとの事業部が1つの会社のように事業部門を運営し、製品開発も、マーケティングも人事も独立して行うようになった時期があったんですね。
それぞれの事業部が各自に独立性の高い戦略を打ち出す、予算も事業部ごとに決める、CEOまでいかないと全社的な戦略がわからない、みたいな状況になりかけてんです。採用も事業部単位なので、各事業部で採用された社員からすると「Microsoft Windows事業部」「Microsoft Xbox事業部」に入社して、働いているという感じだったんですね。ですから、広報戦略にしても会社全体のことより、それぞれの製品ロゴのブランドにばかり力を入れすぎてしまった。それを変えましょう、と。そこで出てきたスローガンが『One Microsoft』です」
「ふーむ。あんまりかっこいいスローガンじゃないけど。でもそういう事業部同士の対立、みたいな話を聞くと日本企業と同じだなって気がしますね。Microsoftでもそうなんだ」
「まさにそうです。日本企業も、以前のMicrosoftと似た問題を抱えているところもあるでしょうね。だから変えなければいけないと思います」
「何をどう変えたんですかね?」
「私は19年間Microsoftにいますが、『えっ、そんなに!?』っていうくらいに、過去にないレベルでいろんなものが変わりました。社内的には評価制度も人事システムもそうです。あとは入社してくる人に今までと違う多様性を持った人材が増えました。ちょまどさんなんかは代表的な例ですね」
「なるへそ」
「社外的な話でわかりやすいのは、先ほど『Windowsの売上比率はもうそれほどでもない』って言いましたが、 それは製品戦略を大きく変えつつあるからです。今まではWindows 95や98とか、新しいものが出るたびに一本いくらでパッケージ売りしてましたが、昨年出したWindows 10からそういったやり方を変えました。Windows 10へのアップグレードを無償にしたのは代表的な変更点ですね。それは早く最新のOSを使ってほしいという思いからです。
そして今後は『製品としてのWindows』ではなく、『サービスとしてのWindows』を提供します。継続的に最新のものを提供する、ということですね。Windows as a Serviceなんて呼んでいますが、Windows 10はナンバリングされた最後のOSになるかもしれません。何か大きな方針転換がない限り、今後はこのWindows10をアップデートすることで対応していきます。Windows 2020とかそういうのはもう出ないんじゃないでしょうか」
「そういや、Windows10って『勝手にインストールされる』ってユーザーからブーブ―文句言われてますけど、あれってどうなんですか。あれ見て『ハッハッハ!Microsoft嫌われてやがんの!』って思うんですけど」
「良い質問ですね。では今からそれについて説明します」
Windows10を半強制的にアップグレードした理由
「まず、これはMicrosoftのデータセンターの所在地を示した地図です。北米に6つあるのがわかりますね。西海岸から東海岸に分散されて設置されているのがわかります。なんでこんなにいくつも作るかわかりますか?」
「データのバックアップですかね?」
「そうです。日本だと東日本と西日本にデータセンターがありますが、これもやはり離して作ってあるんですね。なぜなら、拠点を一か所に集中させると、大規模な災害やテロ、核攻撃なんかがあった時に全て連鎖的にダメになってしまうからです」
「なるほど……!そこまで考えてやるんですね……!」
「はい。なぜならITはもう立派なインフラなんですね。カーナビにもATMにもWindowsが入ってるし、公共機関や医療機関のシステムもWindowsで動いているので、このデータセンターが破壊されてしまうと日常生活に甚大な被害が出ますし、人命に影響が出る可能性もあります。だから、データセンターが仮に攻撃の対象になって被害が出ても、他のデータセンターでバックアップを取って被害を最小限に抑える、という考え方で作ってあります」
「おお……!グローバル企業はやっぱり違うな……!」
「ちなみに、お客様のデータが入ったサーバーを廃棄する時も徹底していて、まずはデータの入ったHDDを物理的に4分割して、その後、4分の1ずつをそれぞれ別の国に持って行ってから最終処理を施します」
「えー!そこまでやるの!?」
「そもそも、Microsoftは攻撃の対象になりやすいんですね。なぜならさっきも言った通りPCの95%がWindowsで動いていて、かつ、スマホよりPCの方が重要なデータが入ってる可能性が高いので、ハッカ―はWindowsを狙うんです。ちなみに世界で一番攻撃を受けているサーバーはアメリカの国防総省、つまりはペンタゴンで、第2位がMicrosoftのサーバーです」
「なるほど。それは理解できたんですけど、それとWindows10の強制アップデートに何の関係が?」
「ではこれを見てください」
「これはMicrosoftのサイバークライムセンターという所で、サイバー犯罪に対処する部署なんですね。昔の呼び方ではコンピューターウイルス、今では『悪意のあるソフトウェア』通称マルウェアと呼ぶのですが、昔のマルウェアはせいぜいパソコンを固めたり表示をおかしくしたりする愉快犯みたいなのがほとんどだった。
なのに、銀行のパスワードを抜き取ったりカード情報を取ったり、というような他人の財産に被害を及ぼすようなマルウェアがどんどん出回りはじめたんです。これはもう、組織的な犯罪として大規模に行われていることでもあるんですね」
「Confickerというマルウェアが二番目に多く、MS08-067という脆弱性を狙います。これはその名前の通り2008年に作られたマルウェアで、Microsoftはとっくに対応済ですし、そのパッチも作って配布しているはずなんですが、8年経った今でも、未だにアタックを仕掛けてきてるんです。なぜだと思います?」
「あー、感染したパソコンの持ち主がアップデートしてないからですね」
「その通りです。厄介なのが、感染したパソコンを踏み台にして、別のパソコンにアタックを仕掛けるケースがたくさんあることなんですよ。感染したパソコンを使い続けると、知らない間に別の人に攻撃を仕掛けることになるんです」
「リテラシーの高い人たちなら常にアップデートして使っていただけるかと思うんですが、中にはパソコンに詳しくない人もいますから、こういった、感染しやすい状態の危険なパソコンがまだまだインターネットに繋がっているっていうのが現状なんです。それって、インターネットにとって良くないんですね。
いくら美味しい定食屋さんを作ったとしても、そのお店がある街がめちゃくちゃ治安が悪かったら食べに行こうとは思いませんよね?だからMicrosoftは、そういった危険な状態を改善するために、少し強引ともいわれますが、より安心・安全なWindows10へのアップグレードを進めているわけですよ。
リリースから1年間は無償でアップグレードってアナウンスしましたけど、期限を限定して無償提供することで、早く最新OSにアップグレードしてほしいという思いからです。今まではバージョンアップをユーザーさんの都合で好きな時にやるというのが当たり前でしたが、現在の戦略は『いつかやろう』じゃなくて、無償期間中に「すぐにやろう」って思ってほしいからです。7月29日までが無償期間なので、まだの方はぜひアップグレードしていただきたいです」
「なるほど。ネット上の治安を守るためにはしょうがなかった、と」
「そうです。もちろん新しいOSに移行することによって、操作方法に慣れないとかソフトが動かないとかバグが見つかった、みたいなことが発生することもあるし、そういった不便をおかけするユーザーの方々に対しては大変心苦しいんですが、安全なインターネットを実現するためにはなんとかご理解いただきたいと思ってます」
「古いOSだと危ないんですね」
「そうですね。古いOSだと最新のセキュリティ技術が使えなかったりしますし、古いOSを使ってる人はアップデートをかけてなかったりセキュリティソフトを入れてない人が多かったりするので逆に狙われるんですよ。例えばね、中東の原子力発電所のパソコンにマルウェアを仕掛けて、遠心分離機を暴走させて核暴走を起こさせようとしてた組織が捕まったこともあるんですよ」
「なにそれ。めちゃくちゃ怖いじゃん!」
「そうなんです。セキュリティが低いパソコンは、危険なんですよ。これだけコンピュータが進化して日常的に用いられるようになると、悪意を持った人に悪用されるととんでもない被害を生む可能性があるんです。だから、それを防ぐためにもアップデートしていただかなきゃいけない」
「なるほどなー。良かれと思ってやってるのに叩かれて可哀想ですね」
「まあ、我々も慈善事業ではありませんし、まずは誰もが安心して使えるインターネットを構築することが自社の利益に繋がると思っての施策ですが、その辺は我々の広報不足なのかも知れませんね」
「やっぱりまだまだMicrosoftのイメージが悪いんですかね……」
「この記事を見ていただくことで少しでも改善できれば良いなと思うんですが……」
「うーん、アンチMicrosoftの人ってたぶんゴリゴリなので難しいと思いますよ。『Netscapeの恨み!』とか」
※Netscape……かつてMicrosoftのInternet Explorer(以下IE)とシェアを争ったブラウザ。1996年からWindows搭載パソコンにはIEが標準装備された事もあり最終的にはIEが圧倒的なシェアを獲得することによってNetscapeは市場から撤退。2002年以来開発を停止している。一連の出来事はブラウザ戦争などと呼ばれる。(詳しくはこちらの記事を参照)
「我々の事業も、別に利益だけを追求しているんじゃなくて、社会的意義に基づいてやっているつもりでして。例えば、冒頭でも言った通りMicrosoftはマウスやキーボードなんかも販売してますよね?」
「はい。僕としては『あれくらいサードパーティに任しておけばいいじゃん』くらいに思ってます」
「でもね、我々の理念って、『全ての家庭にコンピュータを』だったじゃないですか。その『全て』にはね、目が見えない人も耳が聞こえない人も、腕や足が不自由な人も当然含まれるんですよ。つまり、我々にはそういう人々がコンピュータを使うための道具を開発する使命があるんです」
「おお……!なるほど……!」
「だから我々は手が動かせない人でも、目の動きや瞬きで文字入力をするデバイスを開発しますし、目が見えない方のための読み上げソフトも開発するんですね。Kinectだって、あれを使って目や口、舌の動きを感知して、それによってコンピュータを操作するというような目的にも使えるんです。だから、その『全ての人にコンピュータを』という理念のためにも、我々はマウスやキーボードといったデバイスの開発をずっとやらなきゃいけない」
「ちょっと、めちゃくちゃ立派じゃないですか……!」
「ね?ちゃんと理念のある会社でしょ?実際、そういう新しいデバイスを開発したら、日本でも盲学校とか聾学校とかに持って行って使い方の説明をしたり、実際に使ってもらってフィードバックをいただいたりっていう活動をしてるんですよ。Microsoftのデバイスを使ってベッドの上で勉強して、Microsoftのデバイスを使って試験を受けて東京大学に受かった障がい者の方もいます」
「あーそっか。我々が将来そういうデバイスのお世話になる可能性もあるんですね」
「その通りです。誰しもがやっぱり年を取りますから、目が悪くなってディスプレイが見えないとか、病気になって寝たきりになる可能性も当然あるわけです。それこそ突然の事故や病気に見舞われるかもしれませんし。その時にコンピュータが手元にあって、それを介して人とコミュニケーションが取れれば絶対に役に立つじゃないですか」
「ふーむ、ええ話や……!」
「澤さんの見た目はうさんくさいけど……」
オフィスを見せてもらおう
そんなわけで今度は実際に執務スペースを見せていただくことにします!
「なんか、かなりスペースにゆとりがあるのと、机と椅子の配置が独特ですね」
「まず、前提としてフリーアドレスなので、機密情報とかを扱っている人でない限りどの席で仕事をしても構わないんですね。その上で、机の配置を工夫して配置して動線と動線がぶつかるようにあえて作ってあるんです」
「確かに、一般的な会社って直線的なシマ単位で固まってるイメージですけど全然違う」
「なんでこうするかというと、人にたくさん出会うようにしてるんですよ。ヨッピーさん、人の顔を見て『あ、そういえばあの案件だけど……』って仕事を思い出したりしたことあります?」
「しょっちゅうあります。すぐ忘れるんで」
「でしょう。あれを狙ってるんですよね。人とスレ違う時に、『あ、そう言えばこの人ならあの件知ってるかもな』なんてふうに気軽に声をかけられるようにしてあるんです。スペースをたくさん取ってあるのも、その場で気軽に立ち話ができるように、です。要するにコミュニケーションを活発にしたいんですよ。実際、このオフィスに移転してから日本マイクロソフトの業績が約3割改善されました」
「なにそれすごい」
「この立ち話文化ってすごく大事で、例えば部署をまたいで相談とかっていうのはシマ単位だと結構面倒くさいじゃないですか。相手のアポを取って会議室取って、って。ものすごく効率が悪い。会議室があいてないから、仕方なく夜遅くとか朝早くに会議があったり。スレ違いざまに気軽に話せるようになったことで、そういうのは劇的に改善されましたね」
ちなみに、集中してこもって仕事がしたい人用にネットカフェみたいなデスクもある。
そしてこれが会議室。
もちろん最新のコミュニケーションツールでラグを気にせず世界中とオンライン会議ができる。
なんか国際会議みたいな感じの設備もある。
「会議って、すごく改善の余地があるんですよ。こういう最新機器を駆使することで無駄な出張をしなくて済むっていうのもありますし、さっきも言ったようにMicrosoftもやり方を随分変えてまして、以前まで12時間くらいかかってた会議を5時間で済むように圧縮したんですよね。そしたら面白いくらいに業績が上がったんですよ」
「ほうほう。日本企業なんかは特に無駄な会議が多いって言われてますもんね」
「そう。新卒で入社したら、研修で絶対に言われるのが『報・連・相』ですよね。ちゃんと報告と連絡と相談をしろ、って。でもね、実は会議において、本当に大事なのってこの3つの内で1つだけなんですよ。なんだと思います?」
「え?なんだろ?報告……?」
「いえ、実は『相談』なんですね。なぜなら、報告も連絡も過去の話なんですよ。会議はこれからのことを話し合う場のはずなので、そこには報告も連絡も要らないはずなんです。報告と連絡は本来、事前に済ませておけば良いんですよね。『では、資料をご覧ください』なんて無駄なんですよ。事前に共有して頭の中に入れておけばすぐ本題に入れるじゃないですか」
「あーーーーー!めっちゃわかるーーーーー!僕営業やってたんですけど、毎月月末になると『営業会議』って言って、それぞれの担当者が数字の報告なんかをやるんですよ!『今月は○○○○円で最終着地を予定してまして……』とか『あの件の進捗はどうだ?』とか!あれめちゃくちゃ長いし死ぬほど憂鬱だった!」
「でしょう。報告とか連絡っていうのは、会議の前に終わらせておくべきなんですよ。具体的にはMicrosoftでは一番重要な会議の時には、売り上げなんかの数字や進捗率なんかに関しては全世界統一のフォーマットに全て記載して事前に提出してあって、それをみんなが把握している状態からスタートするんです。だから『これからどうするか』ということだけに集中できるんです」
「なにそれ……。そういう文化はもっと広まるべきでしょうよ……!」
「そして大事なのが『必ず決める』ということですね。『検討します』なんかは一切ダメ。やるかやらないかを、その場で決める。決められない場合でも、案件ごとに最低『誰がやるのか』を決めます。そうやって責任を明確にして、なぁなぁになるのを防ぐんですね。指名された以上は必ず報告する義務が生まれますから。
日本の大企業からインターンで来ていた人が『会議で物事がちゃんと決まるのを初めて見ました』って言ってましたよ。日本企業は根回しの文化が根付きすぎですね。偉い人が話しているのを聞くことを会議だと思っている人が多すぎます」
「そこ、太字にしておきますね」
「ちなみに、Microsoftのシステムは全世界中で統一されているので、社員証さえあれば明日ドイツのMicrosoftオフィスに出社しても同じように仕事ができます。世界中どこでも、ですね」
「えー!日本の社員証で、例えばドイツの建物に入れるんですか?」
「はい。入れますよ。IDとパスワードは全て共通なので」
「それだとセキュリティ上危なくないですか?」
「いえ、逆にその方が安全なんですよね。この建物にはこのID、こっちにはまた別の、ってやってると、何かあった時にルートを探すのが難しくなるんですよ。逆に1つしかないと特定するのは簡単で、『いつどこで誰が何をしてるか?』が把握できるんです。1つのIDで同じ時間帯にドイツと日本でログインしてたら明らかにおかしいですよね?そういうのですぐ引っかかるようになってます」
「じゃあ、IDカードをなくしたりしたら……?」
「とんでもない勢いで怒られます。何かしらの処分もあるでしょうね。もし意図的に、他人に自分のIDとパスを教えたりしたら一発で懲戒解雇です。なんなら損害額請求もキッチリ起こされます」
「うわー、僕ならすぐなくしそう……」
「これはMicrosoftのセキュリティポリシーなんですが、3つの『無し』があるんですね。『例外無し』『プライバシー無し』『議論の余地無し』です。どんなに偉い人でも例外なく処分されますし、会社のシステムにログインした以上はいつ誰がどこで何をしているのかが常時監視されますし、そして何かあった場合に一切言い分を聞かない、ということです。カバンごと置き引きされたからといって処分を軽くしたりしません」
「めちゃくちゃ厳しいなそれ。僕やっていける自信ないわ」
「これはMicrosoftに入社した時に必ず徹底されていることですね。それだけ大事なものを取り扱っているんだ、ということを理解していただかない限りMicrosoftでは働けませんから」
「というわけでいかがでしょうか。『Microsoft、まあまあやるやんけ』って思っていただけました?」
「はい。MacBookへの乗り換えは半年くらい待ってあげてもいいかなって思いました」
「それでも半年なんだ」
「でも今日、あれこれ見せていただいて『めちゃくちゃ先進的な会社だな』ってすごい思ったんですよね。僕が前にいた会社とは机のレイアウトから会議の考え方まで全部違うから……!」
「そうですね。やっぱりITの進歩と共に変化のスピードがすごく速くなっているので情報を追いかけるのも大変なんですよ。IT系の人たちならもちろんその最新技術なんかに敏感だったりするんですが、そうじゃない業界の人たちだと『えっ!今はこんなことになってるの!?』ってビックリするかも知れません」
「そして、そういう人にこそ見ていただきたいのが……?」
「そう、de:codeですね」
「ヨッ!日本一!」
日本マイクロソフト最大規模の技術カンファレンス「de:code 2016」
「【de:code】とは、米国サンフランシスコで開催された【Build】の情報をはじめ、マイクロソフトの最新テクノロジーや、オープンソースのキーマンや海外からの著名ゲストを迎えての大型カンファレンスです。
今年の【de:code 2016】は、5月24日・25日の2日間に渡って開催されます」
「今回はCEOのサティア・ナデラも登壇します」
▲【Keynote】すべての人の可能性を拡げるモバイルファースト、クラウドファーストの世界
「もちろん澤も登壇しますよ!」
【Special Session】
クラウド心配性な上司を説得するコツを伝授します
~本当に信頼できるクラウドの構築/運用とは?
マイクロソフト クラウド成長の軌跡~
▲詳しくはこちら
「うちのちょまどが【はしれ!コード学園 特別PR編】で紹介していますが、まつもとゆきひろさんはじめ、オープンソース界隈の著名人によるゲスト講演も豪華です」
「なるへそ!こういうのって、ターゲットはどなたなんですか?第一線でバリバリのIT技術者とか?」
「もちろんIT技術者さんはそうなんですが、IT企業以外の方にもぜひお越しいただきたいですね。なぜなら、ITって物流も医療も小売も製造も農業もマスコミも、全ての業種に密接に関わっているからです。このde:codeは今後どういう方向にIT技術が進化して行くかがわかるイベントなので、それぞれの事業にどうやってITを活用していくかっていうヒントがたくさん散りばめられているんですよね。
決して安くはない金額ですが、いま申し込めば早期割引価格68,000円(税別)でチケットを購入できます。Buildで発表された内容をできるだけわかりやすく皆さんのお伝えするために、弊社のエバンジェリストたちも、デモ準備やプレゼンの練習などを真剣に行っているので、絶対に損はさせませんよ!」
「なるほど!会社のえらい人たちは経費で行こう!」
「ちなみにCodeIQとのコラボで【de:code×CodeIQ連動問題】に正解した人には、抽選で10名にプレゼントさせていただきます」
「エバンジェリストの皆さんにもいろいろ聞いたので【おまけ編】も見てねー」
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